トースターで簡単とろ甘♪「いちじくと柿のクリームチーズグラタン」【調理家電でラク家事ごはん】

今月のテーマは“チーズ”で“おつまみ”!

今年もボジョレー・ヌーボーの解禁日(※)が近づいてきました。ワインに合うおつまみの代表といえばチーズ。そのまま食べてもおいしいけれど、チーズを使ったおつまみを手間をかけずに作れたら、おうち飲みの楽しみが広がりますね。そこで連載【調理家電でラク家事ごはん】の2021年11月は、オーブントースターや電子レンジを使って手軽に作れるチーズおつまみのレシピを紹介します。

教えてくれたのは、料理とテーブルスタイリングを中心に雑誌、Web、広告などで活躍している料理家・橋本彩子さん。

レシピはどれもヘルシーながら、チーズのコクが加わることで満足感も十分。見た目も華やかで、おつまみはもちろんおもてなしにもぴったりです。

初回の今回は、秋フルーツを使って季節感も楽しめる「いちじくと柿のクリームチーズグラタン」です。

※2021年は11月18日(木)

濃厚でとろりと甘い。いちじくと柿のクリームチーズグラタン

調理時間:約20分

「このレシピのポイントは白みそを使うこと。白和えでよく見る組み合わせですが、柿と白みそはとても相性が良いんです。加えて、クリームチーズのソースにほんの少し白みそを入れることで、チーズの風味に塩味とコクをプラスできます。

クラッカーやバゲットにのせて、白ワインやスパークリングワインに合わせるのがおすすめです」

材料(2人分)

・いちじく……小さめ3~4個
・柿……小さめ1個
a. クリームチーズ……50g
a. 牛乳……大さじ2杯
a. 白みそ……小さじ1杯
・クルミ……適量(5mm角に刻む)

作り方

1. クリームチーズソースを作る

耐熱ボウルに(a)を合わせてふんわりラップをかけ、電子レンジ600Wで10秒ほど加熱してやわらかくします。いったん取り出して全体を混ぜ、電子レンジ600Wでさらに10秒ほど加熱します。よく混ぜてなめらかな状態のソースにします。

「2回に分けて温め、途中で混ぜ合わせることで、なめらかなソースに仕上がりますよ」

2. 果物を切る

いちじくは皮付きのまま4~6等分のくし型切りにします。柿は皮をむき、2cm程度の角切りにします。

「いちじくは皮を剥かずに使ったほうが風味を豊かに感じられ、加熱しても崩れにくくなりますよ。柿は熟しはじめくらいの硬すぎずやわらかすぎないものを使うと、ジューシーに焼き上がります」

3. 耐熱皿に盛り合わせる

オーブントースターを予熱し、グラタン皿にバター(分量外)を塗ります。2の果物を均一に盛りつけ、1のクリームチーズソースをかけます。

「お皿にバターを塗ることで食材がくっつきにくくなり、あと片付けがラクになります。クリームチーズソースは焼いたら広がるので、ところどころかかっていないところがあってもOK」

4. トースターで加熱する

オーブントースターの高温で5分程度加熱し、クルミをちらしてさらに5分程度、表面に軽く焦げ目が付く程度に焼きます。

「クルミは焦げやすいので、途中でちらすようにしましょう。加熱の目安は、クリームチーズソースのところどころに茶色く焼き色がついて、いちじくから果汁が出るくらいです。焦げ目がつきすぎないよう、時々トースターの扉を開けて確認しながら焼いてください」

秋の果物があったかおいしいおつまみに

加熱されたいちじくと柿はとろっとして、生で食べるよりも甘くジューシーに仕上がっていました。

「表面に焼き色がつくまで火を通すことで、とろけたいちじくがソース状になり、クリームチーズソースや柿とよく馴染みます。柿の甘さはクリームチーズの酸味や白みそのコクと相性バッチリ。少量ちらしたクルミの香ばしさが良いアクセントになりますよ」

お皿に盛ってオーブントースターで焼くだけで作れるひと品は、お酒のあてを手早く用意したいときやもう一品ほしいときにぴったりですね!旬の果物で作る、見た目も華やかないちじくと柿のクリームチーズグラタン。秋の食卓のレパートリーに加えたいメニューです。

次回は「チキンの塩麹チーズマリネ焼き」

次回ご紹介するのは「チキンの塩麹チーズマリネ焼き」。塩麹とチーズの旨みをたっぷり含んだ鶏肉を、オーブントースターで焼いて仕上げます。ごちそう感満点なこのおつまみ、でき上がりの見栄えが良くなるコツも必見ですよ!

文・取材/神山 彩子
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)