牡蠣をまるごと味わうひと皿。河井美歩さんが教える「牡蠣とルッコラの炊き込みおこわ」【調理家電でラク家事ごはん #22】
バター × しょうゆで絶品♪ 牡蠣とルッコラの炊き込みおこわ
【調理家電でラク家事ごはん】2021年10月の連載、炊飯器を使う秋の新米ピラフもいよいよラストのレシピです。今回は料理家の河井美歩さんに、今が旬の牡蠣を使った「牡蠣とルッコラの炊き込みおこわ」の作り方を教えていただきました。
このレシピは新米ともち米を合わせて炊くことで、もちもちとした食感が楽しめるのが魅力!しょうゆベースの味付けに、仕上げのバターがよくマッチして、ついついおかわりしてしまうおいしさですよ♪
調理時間:15分(※米の水切りや炊飯の時間を除く)
「もともとは炊き込みごはんのレシピでしたが、今回の企画に合わせてピラフ風にアレンジしてみたんです。プラスした食材はバター。しょうゆとは抜群に相性がよいので絶対に合うと思いましたし、バターのコクでより特別感のある味わいに変化してくれました。
メイン食材として選んだのは、ちょうど旬を迎えた牡蠣です。牡蠣はだしがよく出る食材なので、一緒に炊き込めばその旨味までたっぷり食べ尽くせます。牡蠣が好きな人にはおすすめしたいレシピですね。
このピラフはそのまま食べてもおいしいですが、仕上げにチーズをトッピングするのもおすすめ!より洋風の味わいになって、白ワインにもよく合いますよ」
牡蠣が入るとビジュアルが一気に豪華になるのもよいところ。ちょっと贅沢なディナーを作りたいときは、この炊き込みおこわで決まりですね!
材料(2人分)
・米……1.5合
・もち米……0.5合
・牡蠣……200g
・長ねぎ……1本
・片栗粉……大さじ1杯
・ごま油……大さじ1杯
a. だし汁……325cc
a. 酒……大さじ1杯
a. みりん……大さじ1杯
a. しょうゆ……小さじ1.5杯
a. 塩……小さじ1/4杯
a. こしょう……適量
・バター……15g
・ルッコラ……1束
下ごしらえ
・米ともち米を洗ったらザルにあげ、水を切って30分ほどおく(古米の場合は30分ほど浸水させてから水を切り、30分おく)
・長ねぎを2cmくらいの輪切りにする
・ルッコラは1cm幅にザク切りにしておく
作り方
1. 牡蠣の汚れを取る
ボウルに牡蠣を入れたら、片栗粉(分量外)と水を加えてやさしくもみ込みます。片栗粉が灰色になったら、洗い流して水気を切ります。
2. 長ねぎと牡蠣を焼く
フライパンにごま油をひいて、長ねぎを焼いていきます。焼き色がついたら取り出します。
次に、片栗粉大さじ1杯分をまぶした牡蠣をフライパンで焼いていきます。表面の色が変わり、焼き色がついたら取り出します。
「食材に焼き色をつけることで、香ばしい風味をプラスできます。このひと工夫でぐっと味に深みが出るので、ぜひ試してみてくださいね。さらに牡蠣は事前に加熱すると、生臭さを緩和できますよ」
3. 炊飯器に材料を入れる
炊飯器に米ともち米、(a)を入れて全体をよくかき混ぜます。
「もち米を少し加えると、もちっとした食感が生まれます。もち米がない場合は新米だけでも大丈夫ですよ。その場合、よりピラフに近いパラっとした仕上がりになります。
あっさりとした食感が好みなら、だし汁の量を調節してみてください。315cc程度に減らし、固めに炊き上げましょう」
表面を平らにならしたら、長ねぎと牡蠣を順番に入れ、炊飯します。
「先にねぎを入れ、上から牡蠣をのせましょう。上にのせると牡蠣のだしが、ピラフ全体にしみ渡りやすくなりますよ」
4. ルッコラとバターを加える
炊き上がったらルッコラとバターを入れて、やさしくかき混ぜます。
「バターを入れることでその風味が加わり、よりコクのある味わいになります。ごはんにもツヤが出るので、ピラフっぽい仕上がりに近づきますよ」
ワインを合わせて、豪華なおうちディナーに!
食べると牡蠣の旨味が口いっぱいに広がり、まさにワインが飲みたくなる味わい!牡蠣と長ねぎの香ばしい焼き色で見た目にもごちそう感があり、贅沢な気分を味わえるピラフでした。
「仕上げのルッコラを別の食材に置き換えると、また別な味わいになりますよ。手に入りやすいものだと三つ葉や小ねぎがおすすめです。個人的に好きなのはこれから旬を迎えるせり!香りのよさとほろ苦さがよく合い、より大人向けの味わいになります」
季節ごとに入れる食材を変えれば、その時期ごとの味わいが楽しめそうですね。牡蠣は夏にも旬があるので、その時期にも試してみたくなりました。
新米をバリエーション豊かに味わえるピラフは炊飯器で手軽に!
【調理家電でラク家事ごはん】2021年10月の連載では、料理家の河井美歩さんに炊飯器で簡単に作れるレシピをたっぷり教えていただきました。どのレシピも準備時間は10~15分程度なのに、できあがりはプロ級!スイッチを押すだけでおいしく炊き上げてくれる炊飯器、もっと活用したくなりましたね。
「毎日の食事も同じレシピだと飽きちゃいますよね。炊飯器を使ったピラフなら、手軽なのに手抜きに見えないので、忙しい主婦の味方になってくれるはず!たくさんの具材が入って栄養を気にする人にもぴったりです。事前に炊いておけば炊飯器から取り出すだけなので、お子さんやテレワーク中のご主人のランチにも便利だと思いますよ」
新米と秋の食材を一緒に楽しめるピラフは、この時期だからこそ楽しみたいもの。時短を叶えてくれる炊飯器レシピ、食欲の秋に大活躍してくれそうです。
文・取材/大瀧 亜友美
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)