ドーピング違反で出場停止処分を受けているアヤックスのカメルーン代表GKアンドレ・オナナが、トップチームのトレーニングに復帰した。クラブが28日に伝えている。

 オナナは昨年10月末に体調不良のため薬を服用。しかし、妻に以前処方されていたラシマックという薬を誤って服用し、同日に行われた試合外検査で、尿から世界アンチドーピング機関(WADA)が禁止薬物に指定しているフロセミドが検出された。

 これにより、今年2月5日に欧州サッカー連盟(UEFA)から1年間の活動禁止処分。その後、クラブがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴し、処分が9か月に短縮され、11月4日からプレーが可能となっている。オナナは処分後、自宅のトレーニング施設でパーソナルトレーナーととともに個人練習を継続。9月初めにCASにより、アヤックスでのトレーニング再開が認められ、これまでU-21チームで汗を流していたようだ。

 そして、今回トップチームの練習に復帰することが決まった。エリック・テン・ハフ監督はクラブ公式サイトを通じてオナナの復帰を歓迎している。

「出場停止によって生じた状況には誰も満足していない。しかし、私たちも甘い考えではいけない。アンドレは、アヤックスにとって多くの意味を持つ素晴らしいGKであり、彼は健康だ。9月の初めから、彼は再びアヤックスで練習することが許さ、毎日献身的に取り組んでいる。今日彼に報告する。トレーニングフィールドはAセレクションだと」