「いきみたい」という感覚で第2子妊娠に気づいた女性(画像は『Metro 2021年10月7日付「Woman gives birth to surprise baby eight minutes after waking up with stomach pain」(Picture: Jam Press)』のスクリーンショット)

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陣痛が起きるまで妊娠に気づかない母親のニュースはこれまでも何度か報じられている。フィンランドに住むあるシングルマザーも生理があり、つわりなどの症状もないまま突然の出産を迎えたという。最初は食あたりだと思っていた痛みが陣痛だと気づき、それから8分後に男児が誕生した。『Metro』『The Mirror』などが伝えている。

フィンランドのトゥルクに暮らすティルダ・カンターラさん(Tilda Kantala、23)は、家族と一緒にサマーコテージに滞在していたある日、急な腹痛に襲われた。最初は食あたりか何かだと思っていたそうだが、驚くことにその8分後には赤ちゃんが誕生したのだ。

その日、ティルダさんは焼けるような痛みを少しだけ感じて目を覚ました。2歳の娘アレイアちゃん(Aleia)を育てるシングルマザーの彼女は、自分の身に起きていることが何かすぐに分かったという。

当時のことをティルダさんはこのように振り返っている。

「何か悪いものを食べてあたったか、胃の調子が悪いのだと思いました。最初は普通の陣痛とは違っていて、少し経つと『いきみたい』というあの感覚がやってきました。そこで初めてこれが陣痛で、今から赤ちゃんを産むんだということが分かったのです。」

妊娠していたにもかかわらず生理があり、つわりのような症状もなかったというティルダさんは、さらにこう明かした。

「体重は少し増えましたが、気になるほどではありませんでした。家族で訪れたサマーコテージで初めて何かがおかしいと気がついたのです。私が痛みを感じて目を覚ました時、母と妹と娘は外にいました。もう生まれそうだと思った最後の最後に、母が何かを取りに部屋に入ってくる音が聞こえて『ママ!』と叫びました。部屋に入ってきた母は私の姿を見て『妊娠しているの?』と聞いてきて、『そうみたい』と答えました。」

「母が『いきむのは待ってちょうだい』と言ったことは覚えていますが、もう我慢できませんでした。その時にはもう赤ちゃんの頭が出ていて、母は『頭とたくさんの黒い髪が見えるわ』と言ってタオルを取りに行き、おじに救急車を呼んでもらいました。それを待つ間、3回いきんだら赤ちゃんが出てきたんです。陣痛が始まってからわずか8分以内の出来事でした。」

救急隊員が現場に到着し、ティルダさんと赤ちゃんはすぐに病院へ搬送された。それまでの9か月間は一度も検診を受けていなかったため、医師はあらゆる検査を行ったが幸い何の問題もなく母子ともに健康だったという。

赤ちゃんはアレック君(Alec)と名づけられ、誕生から4日後に退院して自宅に戻ることができた。

予期せぬ出産だったため、入院中に赤ちゃんを迎える準備を始めたというティルダさんは「必要なものすべてを慌てて購入するのはかなり大変でしたが、かなりうまくいったと思います。私の両親や親戚も買い物を手伝ってくれたので助かりました」と話しており、Facebookのマーケットプレイスで購入したチャイルドシートは出品者が病院まで届けてくれたそうだ。

ティルダさんは最後にこう語っている。

「混乱し、怖くて不安でした。なぜなら私はすでにシングルマザーで娘がいるのに、さらにもう1人家族が増えるなんて。幸い、赤ちゃんはとても元気だったので良かったです。」

「出産から3か月たった今、アレックは元気に育っていて、私は起こったことを受け入れることができました。数週間かかりましたが今は大丈夫です。私は幸せな2人のシングルマザーです。」

画像は『Metro 2021年10月7日付「Woman gives birth to surprise baby eight minutes after waking up with stomach pain」(Picture: Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)