当社が運営していた店舗は他社が引継ぎ、営業を継続している

 (株)KH(旧商号:(株)ホームラン、資本金1000万円、高知県高知市知寄町3-41-1 登記面=東京都千代田区麹町4-3-29、代表清算人齋藤武夫氏)は、9月16日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

 当社は、1967年(昭和42年)創業、85年(昭和60年)11月に法人改組された当地老舗のパチンコ・スロット店の運営業者。高知県高知市、同南国市内を中心にピーク時には県内15店舗以上を運営して業容を拡大、2002年12月期には年収入高約397億6100万円を計上していた。更に関係会社として高知市内にサウナ店を経営するなど多角化経営も推進していた。

 しかし、その後は景気の低迷や射幸性の高い機種の取り扱い規制の強化などで集客が落ち込み、2019年12月の年収入高は135億円台にとどまり、債務超過額は約28億8000万円程度まで拡大していた。この間、不採算店舗の閉鎖などを行っていたが、設備投資に伴う借入金が収益を圧迫して資金繰りが悪化していた。

 こうしたなか、2020年8月には金融機関主導のもと各店舗を県外同業者に売却し、当社は2021年6月、株主総会の決議により解散し商号変更したうえ、7月に入り登記上の本店を高知県から東京都へ移転した後、清算手続きを進めていた。

 負債は推定55億円。

 なお、営業譲渡を受けた企業が従来の店舗を継続して運営している。