iOS 15

アップルは21日、最新システムソフトウェアのiOS/iPadOS 15の配信を開始しました。届いていれば通知から、あるいは「設定-一般 - ソフトウェア・アップデート」から確認して手動でアップデートできます。

iOS 15にアップデートできるiPhoneの機種は、先代のiOS 14と同じ。iPhone 6s以降であれば更新が可能であり、iPhone SE第1世代も対象に含まれています。

またiPadOS 15もアップグレード対象モデルはiPadOS 14と変わらず、無印iPadは第5世代以降、mini系はiPad mini 4以降、Air系はiPad Air 2以降で、Pro系は全機種対応となります。

iOS/iPadOS 15の内容は6月の開発者会議WWDC21で発表され、それぞれのプレビューページにまとめられています。iOS 15はこちら、iPadOS 15はこちらをご参照ください。

iOS 15およびiPadOS 15(のみならずmacOS Montereyにも)に共通しているのは、テレビ通話アプリ「FaceTime」が強化されたこと。ビデオ会議を意識した新機能「FaceTime Link」にはWeb版も用意され、AndroidやPCとの通話がWebブラウザを経由して可能となりました。

ついにFaceTimeがAndroidやPCとも。WWDC21でiOS 15世代の強化策続々

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また通話相手とテレビ番組や映画を観たり、一緒に音楽を聴いたり、画面を共有できる「SharePlay」も追加。ストリーミングの再生やコントロールが同期できるため、同じシーンを同じタイミングで楽しむことができ、また音量も自動的に調節されて会話も快適に続けられます。

iOS 15でのFaceTime新機能「SharePlay」発表。通話相手と音楽や映画をシェア

さらに相次ぐアプリの通知で気が散らないように「集中モード」も導入されました。受け取りたい通知のみが届くようになる一方で、メッセージを送ってきた相手にも「集中モードにいる」ことを自動的に知らせてくれます。

また普段のときも、次々と飛んでくる通知が状況に応じて仕分けられ、指定した時間に、優先順位ごとにまとめて表示させる設定が可能となりました。最も関連性の高いものが一番上に表示され、見落としにくくなっています。

iOS 15に通知まとめ「Notification Summary」機能が追加。あふれる通知を自動仕分け、指定時間に表示

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そして写真アプリには「テキスト認識表示」が導入され、画像内の文字がテキストに変換されて(Live Text機能)ハイライト表示されます。それをタップすれば電話をかけたり、メールを送ったり、道順も調べることができます。さらにSpotlight検索と連携して「手書きされたテキストが含まれた写真を検索する」なども可能です。

iOS 15はオンデバイスAIを強化、写真中のテキストをコピペする「ライブテキスト」対応。看板から通話も

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さらに標準ブラウザ「Safari」も刷新。タブの保存と整理ができる「タブグループ」はデバイス間で同期も可能であり、どこからでもタブにアクセスできます。またタブバーの左右スワイプでのタブ切り替えもできるようになりました。

Safariブラウザ刷新、Web拡張機能をiPhone / iPadにも提供 iOS 15等で

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ほかiPadOS 15については、マルチタスク機能が大幅に強化されました。ユーザーが選んだアプリを左右に並べるSplitviewの操作性も改善され、アプリの上部にフロート表示される専用メニューによりSlide Overモードへの移行もよりスムーズに。

それに加えて、新たなシェルフでは開いているアプリをすべて表示できるようになり(従来はスクロールが必要)すばやく切り替えたり、ドラッグ&ドロップ操作でSplit Viewに移行したりと、柔軟な操作が行えます。さらにヘビーユーザー待望の「ショートカットキーでのマルチタスク関連操作」も可能となりました。

iPadOS 15はマルチタスク強化にフォーカス。ホーム画面やショートカットキーの改善も

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またApple Pencilの使えるiPadならではの「クイックメモ」機能が追加されました。画面の隅から上に指またはペンシルで上にさっとスワイプすれば、どんなアプリや画面を開いていてもサッとメモが取れます。

ただし今回のバージョンでは残念ながら、MacとiPadの間でキーボードやマウス、トラックパッドを共有できる「ユニバーサルコントロール」は使えません。WWDCでの発表当時も最も注目されていた新機能ですが、Mac側にmacOS Montereyが必要となるため、そちらの正式リリースを待つことになると思われます。

iPadとMacでキーボード共有の「ユニバーサルコントロール」、iPadOS 15配信直後は使えず

アップル公式のiOS 15リリースノートは次の通りです。

FaceTime

空間オーディオにより、グループFaceTime通話でほかの人の声が画面上のそれぞれの人の位置から聞こえるようにすることが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

周囲の雑音を遮断して、自分の声がはっきりと聞こえるようにする“声を分離”機能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

周囲のすべての音を通話に取り込めるワイドスペクトル機能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

背景をぼかして自分にピントを合わせることができるポートレートモード(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

グループFaceTime通話で同時に最大6人を同じサイズのタイルに表示することができ、現在話している人が強調表示されるグリッド表示

FaceTimeリンクを使用して友達にFaceTime通話への参加を依頼でき、AndroidやWindowsのデバイスを使っている友達もブラウザから参加可能

メッセージとミー文字

“メッセージ”の会話内で友達から送られたコンテンツをが“写真”、Safari、Apple Music、Apple Podcast、またはApple TVの各Appの“あなたと共有”に表示

選択した共有コンテンツをピンで固定して“あなたと共有”、“メッセージ”の検索、および会話の“詳細”表示で上部に表示して目立たせることが可能

“メッセージ”で送られた複数の写真を、一目で分かるコラージュまたはスワイプ可能なスタックとして表示

ミー文字用の40以上の衣服で最大3色の異なるカラーを選択して、ミー文字ステッカーの衣類や帽子類をカスタマイズ可能

集中モード

集中モードを使用して、フィットネス、睡眠、ゲーム、読書、運転、仕事、パーソナルな時間など、今していることに合わせて自動的に通知をフィルタリング可能

集中モードは設定時にデバイス上の人工知能機能を使用して、集中モードの間に通知を許可するAppや連絡先の候補を提案

特定の集中モードに合ったAppやウィジェットを表示するように、ホーム画面のページをカスタマイズ可能

場所や時間帯などの情報を使用して、状況に合わせた集中モードをインテリジェントに提案

自分の状況を“メッセージ”の会話に表示して、連絡先に集中モードで通知がオフになっていることを知らせることが可能

通知

連絡先に登録されている人の写真が表示され、Appのアイコンがより大きく表示されるようになった新しい外観のデザイン

通知の要約により、設定したスケジュールに基づいて、毎日都合のよい時間に通知をまとめて配信

今後1時間またはその日の間、任意のAppやメッセージスレッドからの通知を消音にすることが可能

マップ

サンフランシスコベイエリア、ロサンゼルス、ニューヨーク市、ロンドンなどの都市(今後、さらに都市を追加予定)で、高度、木々、建物、ランドマーク、横断歩道、右左折車線、そして複雑なインターチェンジを案内する3D表示を街の地図に詳しく表示(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

新たなドライブの機能として、交通情報や事故などの詳細が強調表示されるドライバー向けの新しい地図や、今後の出発時刻または到着時刻を選択して移動経路を確認できる経路プランナーなどを追加

臨場感あふれる徒歩での経路案内で、ステップバイステップの経路案内を拡張現実で表示(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

交通機関での移動体験がアップデートされ、最寄りの交通機関の出発時刻にワンタップでアクセスしたり、経路を片手で簡単に表示/操作したり、降車駅に近づくと通知で知らせたりすることが可能

インタラクティブな3D地球儀に、山岳地帯、砂漠、森林、海などの拡充した詳細情報を表示(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

デザインが新しくなった場所カードでは、場所の詳細確認や操作を行いやすくし、ガイドが新たに表示され、好みに合わせてエディタが厳選したおすすめの観光スポットを表示

Safari

下のタブバーにより、タブにアクセスしやすくなり、左右にスワイプしてタブ間の移動が可能

タググループは、タブの保存や整理に役立ち、すべてのデバイスから簡単にアクセス可能

タブの概要で開いているタブをグリッド表示

背景イメージのカスタマイズや、“プライバシーレポート”、“Siriからの提案”、“あなたと共有”などの新しいセクションをスタートページに追加

ブラウズ操作のパーソナライズに役立つiOSのWeb機能拡張をApp Storeからダウンロード可能

音声検索により、自分の声でWeb検索が可能

ウォレット

ホームキーを追加して、対応している自宅やマンションのドアの鍵をタップして解錠可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

参加しているホテルのルームキーを追加して、ホテルの部屋のドアをタップして解錠可能

参加している企業のオフィスのキーを追加して、オフィスのドアをタップして解錠可能

車のキーと超広帯域無線により、バッグやポケットからiPhoneを取り出さなくても、対応する車のロックを解除したり、車をロックしたり、エンジンをかけたりすることが可能(iPhone 11およびiPhone 12のモデル)

車のキーのリモート・キーレス・エントリー機能を使って、対応している車両で、車のロック、ロック解除、クラクションの鳴動、事前暖機、トランクを開くことが可能

テキスト認識表示

テキスト認識表示により写真の中のテキストが操作可能なテキストになるため、写真、スクリーンショット、クイックルック、Safari、およびカメラを使ったライブプレビューでのコピー&ペースト、“調べる”、翻訳が可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

テキスト認識表示のデータ検出機能により、写真の中の電話番号、メール、日付、住所などが認識されるため、それらに対するアクションを実行可能

テキスト認識表示はキーボードからアクセスでき、直接カメラのビューファインダーからテキストフィールドにテキストを挿入することが可能

Spotlight

探している連絡先、俳優、ミュージシャン、映画、テレビ番組などに関する情報をすべてまとめて詳しく検索結果に表示

自分の写真ライブラリから場所、人、シーン、写真に写っているテキストやその他のもの(犬や車など)を指定して、写真を検索することが可能

Web画像検索では、人、動物、モニュメントなどの検索が可能

写真

メモリーのデザインが一新され、インタラクティブなインターフェイス、内容に合わせてスマートに変わるタイトル付きのアニメーションカード、アニメーションとトランジションのスタイル、複数の画像のコラージュが新たに追加

Apple Musicのサブスクリプションに登録している場合は、Apple Musicをメモリーに追加でき、エクスパートによるおすすめと自分の音楽の好みを写真やビデオに写っているものに組み合わせて、パーソナライズされた曲を提案

メモリーミックスでは、さまざまな曲から選択して、メモリーに合う雰囲気を設定することが可能

新しいメモリータイプとして、世界各地の新しい祝日、子ども中心のメモリー、一定期間のトレンド、改善されたペット用のメモリーを追加

情報パネルに、使用されたカメラとレンズ、シャッタースピード、ファイルサイズなど、写真に関する詳細な情報を表示

ヘルスケア

“共有”では、大切な人や介護者と共有するヘルスケアデータ、通知、およびトレンドを選択して共有することが可能

“トレンド”を使って、特定のヘルスケア指標が時間の経過と共にどのように進行しているかを確認したり、新たなトレンドが検出されたときに通知を受けることが可能

新しい指標の“歩行安定性”では、転倒のリスクを評価して歩行安定性が低下したときに通知することが可能(iPhone 8以降)

証明可能なヘルスケアレコードにより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種や検査結果の証明書のダウンロードと保存が可能

天気

各地域で最も重要な天気情報を表示し、新しいマップモジュールが追加された新しいデザイン

天気図をフルスクリーンで表示し、対応する地域では降水量、気温、空気質を見ることが可能

アイルランド、英国、および米国では、“これから1時間の降水の強さ”の通知で、雨や雪の降り始めや、やんだときに通知を受け取ることが可能

太陽の位置、雲、降水量をより正確に表すことができる新しいアニメーションの背景(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

Siri

Siriへのリクエストの音声はデバイス上で処理されるので、特に設定しなくてもこのデータがデバイスの外に出ることはなく、オフラインでもSiriで多くのリクエストを処理することが可能(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

Siriで項目を共有で、写真やWebページ、“マップ”の位置情報などの画面上の項目を任意の連絡先に送信可能

Siriは画面上の文脈に沿って、画面に表示されている連絡先にメッセージを送信したり電話をかけたりすることが可能

デバイス上でのパーソナライズにより、Siriの音声認識と理解能力が各ユーザに合わせて向上(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降)

プライバシー

“メール”でのユーザアクティビティ、IPアドレス、またはメールを開いたかどうかを、メールの送信者に知られないようにしてプライバシーを守るメールプライバシー保護機能

Safariで既知のトラッカーによるIPアドレスを使ったプロファイリングからも保護できるようになったインテリジェント・トラッキング防止機能

iCloud+

特別な機能や追加のiCloudストレージを提供するクラウド型のサブスクリプションサービス

iCloudプライベートリレー(ベータ)で、2つの異なるインターネットリレーを使ってリクエストを送信し、デバイスから発信されるインターネット・トラフィックを暗号化することで、SafariでWebサイトを閲覧するときのセキュリティとプライバシー保護を強化

一意のランダムなメールアドレスを作成し、個人の受信ボックスに転送することで、実際のメールアドレスを共有せずにメールを送受信することができる“メールを非公開”機能

iCloudストレージプランの容量を消費することなく、これまで以上に多くの防犯カメラを接続できるHomeKitセキュアビデオ

カスタムのメールドメインを使ってiCloudメールアドレスをパーソナライズし、家族もそのドメインを使えるように招待することが可能

アクセシビリティ

VoiceOverを使って画像を調べて、写真の中の人物やオブジェクトをより詳しく把握したり、テキストや表データを理解することが可能

マークアップのVoiceOver画像説明を使って、VoiceOverで読み上げることができる画像の説明を独自で作成して追加することが可能

Appごとの設定では、画面表示やテキストサイズの設定を目的のAppだけでカスタマイズすることが可能

バランスの取れたノイズ、ブライトノイズ、ダークノイズ、オーシャン、雨、ストリームの音をバックグラウンドで連続的に再生し、外部からの不要な雑音を隠すことができるバックグラウンドサウンド

スイッチコントロールのサウンドアクションにより、単純な音を発するだけでiPhoneをコントロール可能

オージオグラムを“設定”で読み込むと、聴力検査の結果に合わせてヘッドフォン調整をカスタマイズ可能

音声コントロールの言語に中国語(中国本土)、広東語(香港)、フランス語(フランス)、およびドイツ語(ドイツ)を追加

ミー文字に人工内耳、酸素チューブ、ソフトヘルメットなどのオプションを追加

このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:

“メモ”と“リマインダー”ではタグを使って項目を素早く分類して見つけやすくしたり、独自のスマートフォルダやスマートリストを使って、定義したルールに基づいてメモやリマインダーを自動で集めることが可能

“メモ”の“名前の言及”で、共有メモでの重要なアップデートをほかの人に知らせたり、新しいアクティビティ表示でメモで行われた最近の変更内容をすべて1つのリストに表示したりすることが可能

Apple Musicがダイナミックヘッドトラッキング機能を備えた空間オーディオに対応し、AirPods ProおよびAirPods Maxで一段と迫力のあるドルビーアトモス体験が可能

システム全体での翻訳機能により、写真の中のテキストも含め、システム内のどこでもテキストを選択してタップして翻訳可能

“探す”、“連絡先”、App Store、“睡眠”、Game Center、“メール”などの新しいウィジェットを追加

App間のドラッグ&ドロップ機能により、1つのAppからイメージ、書類、ファイルを選んで、別のAppにドラッグすることが可能

キーボードの拡大ルーペで、カーソルを動かしたときにテキストを拡大表示することが可能

Apple IDのアカウント復旧用の連絡先として信頼できる人を1人以上選び、パスワードのリセットやアカウントへのアクセスの復旧を手伝ってもらうことが可能

新しいデバイスを購入した場合は、一時的なiCloudストレージを使い、データの一時的なバックアップを作成するのに必要なストレージ容量を最大3週間、無料で提供

“探す”の手元から離れたときの通知機能では、対応するデバイスや持ち物が手元から離れた場合に、“探す”で持ち物までの経路を検索可能

XboxシリーズX|SワイヤレスコントローラーやSony PS5 DualSense™ワイヤレスコントローラーなどのゲームコントローラーを使って、直近15秒までのゲームプレイのハイライトを保存可能

App StoreのApp内イベントにより、ゲームの対戦や新作映画のプレミア上映、ライブストリーミング体験など、Appやゲーム内のタイムリーなイベントを見つけることが可能

このリリースにはその他の機能と改善も含まれます。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:

https://www.apple.com/jp/ios/ios-15/features/

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222

またiPadOS 14の公式リリースノートは次の通りです。

マルチタスキング

Appの上部にあるマルチタスキングメニューを使って、Split View、Slide Over、全画面で表示可能

マルチウインドウシェルフがApp内に表示されるため、開いているすべてのウインドウに素早くアクセス可能

AppスイッチャーにAppをSlide Overする機能が加わり、Appの上に別のAppをドラッグすることでSplit Viewを作成可能

“メール”、“メッセージ”、“メモ”、“ファイル”、および対応している他社製Appで、現在の表示から離れることなく画面の中央にウインドウを開くことできる新しいオプションを追加

外部キーボードでキーボードショートカットを使用してSplit ViewまたはSlide Overを使用可能

ウィジェット

ウィジェットをホーム画面にAppと一緒に配置可能

iPad専用に設計された特大サイズのウィジェット

“探す”、“連絡先”、App Store、Game Center、“メール”などの新しいウィジェットを追加

使用頻度の高いAppのウィジェットをホーム画面に配置したレイアウトを提案

使用状況に基づいて適切なタイミングで、デバイス上の人工知能によるウィジェットの提案が自動的にスマートスタックに表示

Appライブラリ

Appライブラリは、iPadのAppをナビゲートしやすい表示に自動的に整理

DockのAppライブラリのアイコンから利用可能

必要に応じて、ホーム画面のページを並べ替えたり非表示にすることが可能

クイックメモとメモ

クイックメモを使うと、指またはApple Pencilでスワイプすることで、iPadOSのどこからでもメモをとることが可能

AppまたはWebページからのリンクをクイックメモに追加しておくことで、情報を結び付けることが可能

タグを使ってメモを簡単に分類および整理

サイドバーのタグブラウザで任意のタグまたはタグの組み合わせをタップして、タグ付きのメモを素早く表示可能

アクティビティ表示には、最後にメモを表示してからのアップデートの概要と、それぞれの共同作業者のアクティビティが日ごとにリストで表示

“名前の言及”をして、共有メモで人に通知可能

FaceTime

空間オーディオにより、グループFaceTime通話でほかの人の声が画面上のそれぞれの人の位置から聞こえるようにすることが可能(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

周囲の雑音を遮断して、自分の声がはっきりと聞こえるようにする“声を分離”機能(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

周囲のすべての音を通話に取り込めるワイドスペクトル機能(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

背景をぼかして自分にピントを合わせることができるポートレートモード(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

グループFaceTime通話で同時に最大6人を同じサイズのタイルに表示することができ、現在話している人が強調表示されるグリッド表示

FaceTimeリンクを使用して友達にFaceTime通話への参加を依頼でき、AndroidやWindowsのデバイスを使っている友達もブラウザから参加可能

メッセージとミー文字

“メッセージ”の会話内で友達から送られたコンテンツをが“写真”、Safari、Apple Music、Apple Podcast、またはApple TVの各Appの“あなたと共有”に表示

選択した共有コンテンツをピンで固定して“あなたと共有”、“メッセージ”の検索、および会話の“詳細”表示で上部に表示して目立たせることが可能

“メッセージ”で送られた複数の写真を、一目で分かるコラージュまたはスワイプ可能なスタックとして表示

ミー文字用の40以上の衣服で最大3色の異なるカラーを選択して、ミー文字ステッカーの衣類や帽子類をカスタマイズ可能

集中モード

集中モードを使用して、フィットネス、睡眠、ゲーム、読書、運転、仕事、パーソナルな時間など、今していることに合わせて自動的に通知をフィルタリング可能

集中モードは設定時にデバイス上の人工知能機能を使用して、集中モードの間に通知を許可するAppや連絡先の候補を提案

特定の集中モードに合ったAppやウィジェットを表示するように、ホーム画面のページをカスタマイズ可能

場所や時間帯などの情報を使用して、状況に合わせた集中モードをインテリジェントに提案

自分の状況を“メッセージ”の会話に表示して、連絡先に集中モードで通知がオフになっていることを知らせることが可能

通知

連絡先に登録されている人の写真が表示され、Appのアイコンがより大きく表示されるようになった新しい外観のデザイン

通知の要約により、設定したスケジュールに基づいて、毎日都合のよい時間に通知をまとめて配信

今後1時間またはその日の間、任意のAppやメッセージスレッドからの通知を消音にすることが可能

マップ

サンフランシスコベイエリア、ロサンゼルス、ニューヨーク市、ロンドンなどの都市(今後、さらに都市を追加予定)で、高度、木々、建物、ランドマーク、横断歩道、右左折車線、そして複雑なインターチェンジを案内する3D表示を街の地図に詳しく表示(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

新たなドライブの機能として、交通情報や事故などの詳細が強調表示されるドライバー向けの新しい地図や、今後の出発時刻または到着時刻を選択して移動経路を確認できる経路プランナーなどを追加

交通機関での移動体験がアップデートされ、最寄りの交通機関の出発時刻にワンタップでアクセス可能

インタラクティブな3D地球儀に、山岳地帯、砂漠、森林、海などの拡充した詳細情報を表示(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

デザインが新しくなった場所カードでは、場所の詳細確認や操作を行いやすくし、ガイドが新たに表示され、好みに合わせてエディタが厳選したおすすめの観光スポットを表示

Safari

タググループは、タブの保存や整理に役立ち、すべてのデバイスから簡単にアクセス可能

背景イメージのカスタマイズや、“プライバシーレポート”、“Siriからの提案”、“あなたと共有”などの新しいセクションをスタートページに追加

ブラウズ操作のパーソナライズに役立つiPadOSのWeb機能拡張をApp Storeからダウンロード可能

音声検索により、自分の声でWeb検索が可能

翻訳

iPad用の“翻訳” Appは会話で使用できるように設計されていて、完全にオフラインでも使用できるので会話のプライバシーを確保

システム全体での翻訳機能によりiPad内のどこでもテキストや手書き文字を選択してタップして翻訳可能

自動翻訳では、話し始めたときと会話をやめたときが検出されるため、マイクボタンをタップせずに音声を自動的に翻訳可能

対面表示では、お互いが自分側から会話の内容を見ることが可能

テキスト認識表示

テキスト認識表示によりすべての写真の中のテキストが操作可能なテキストになるため、写真、スクリーンショット、クイックルック、Safari、およびカメラを使ったライブプレビューでのコピー&ペースト、“調べる”、翻訳が可能(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

テキスト認識表示のデータ検出機能により、写真の中の電話番号、メール、日付、住所などが認識されるため、それらに対するアクションを実行可能

Spotlight

探している連絡先、俳優、ミュージシャン、映画、テレビ番組などに関する情報をすべてまとめて詳しく検索結果に表示

自分の写真ライブラリから場所、人、シーン、写真に写っているテキストやその他のもの(犬や車など)を指定して、写真を検索することが可能

Web画像検索では、人、動物、モニュメントなどの検索が可能

写真

メモリーのデザインが一新され、インタラクティブなインターフェイス、内容に合わせてスマートに変わるタイトル付きのアニメーションカード、アニメーションとトランジションのスタイル、複数の画像のコラージュが新たに追加

Apple Musicのサブスクリプションに登録している場合は、Apple Musicをメモリーに追加でき、エクスパートによるおすすめと自分の音楽の好みを写真やビデオに写っているものに組み合わせて、パーソナライズされた曲を提案

メモリーミックスでは、さまざまな曲から選択して、メモリーに合う雰囲気を設定することが可能

新しいメモリータイプとして、世界各地の新しい祝日、子ども中心のメモリー、一定期間のトレンド、改善されたペット用のメモリーを追加

情報パネルに、使用されたカメラとレンズ、シャッタースピード、ファイルサイズなど、写真に関する詳細な情報を表示

Siri

Siriへのリクエストの音声はデバイス上で処理されるので、特に設定しなくてもこのデータがデバイスの外に出ることはなく、オフラインでもSiriで多くのリクエストを処理することが可能(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

Siriで項目を共有で、写真やWebページ、“マップ”の位置情報などの画面上の項目を任意の連絡先に送信可能

Siriは画面上の文脈に沿って、画面に表示されている連絡先にメッセージを送信したり電話をかけたりすることが可能

デバイス上でのパーソナライズにより、Siriの音声認識と理解能力が各ユーザに合わせて向上(A12 Bionic以降を搭載したiPad)

プライバシー

“メール”でのユーザアクティビティ、IPアドレス、またはメールを開いたかどうかを、メールの送信者に知られないようにしてプライバシーを守るメールプライバシー保護機能

SafariでトラッカーによるIPアドレスを使ったプロファイリングからも保護できるようになったインテリジェント・トラッキング防止機能

iCloud+

特別な機能や追加のiCloudストレージを提供するクラウド型のサブスクリプションサービス

iCloudプライベートリレー(ベータ)で、2つの異なるインターネットリレーを使ってリクエストを送信し、デバイスから発信されるインターネット・トラフィックを暗号化することで、SafariでWebサイトを閲覧するときのセキュリティとプライバシー保護を強化

一意のランダムなメールアドレスを作成し、個人の受信ボックスに転送することで、実際のメールアドレスを共有せずにメールを送受信することができる“メールを非公開”機能

iCloudストレージプランの容量を消費することなく、これまで以上に多くの防犯カメラを接続できるHomeKitセキュアビデオ

カスタムのメールドメインを使ってiCloudメールアドレスをパーソナライズし、家族もそのドメインを使えるように招待することが可能

アクセシビリティ

VoiceOverを使って画像を調べて、写真の中の人物やオブジェクトをより詳しく把握したり、テキストや表データを理解することが可能

マークアップのVoiceOver画像説明を使って、VoiceOverで読み上げることができる画像の説明を独自で作成して追加することが可能

Appごとの設定では、画面表示やテキストサイズの設定を目的のAppだけでカスタマイズすることが可能

バランスの取れたノイズ、ブライトノイズ、ダークノイズ、オーシャン、雨、ストリームの音をバックグラウンドで連続的に再生し、外部からの不要な雑音を隠すことができるバックグラウンドサウンド

スイッチコントロールのサウンドアクションにより、単純な音を発するだけでiPadをコントロール可能

オージオグラムを“設定”で読み込むと、聴力検査の結果に合わせてヘッドフォン調整をカスタマイズ可能

音声コントロールの言語に中国語(中国本土)、広東語(香港)、フランス語(フランス)、およびドイツ語(ドイツ)を追加

ミー文字に人工内耳、酸素チューブ、ソフトヘルメットなどのオプションを追加

このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:

Apple Musicがダイナミックヘッドトラッキング機能を備えた空間オーディオに対応し、AirPods ProおよびAirPods Maxで一段と迫力のあるドルビーアトモス体験が可能

キーボードショートカットの追加、再設計されたコンパクトな外観、カテゴリ別の整理により、キーボードショートカットの機能を強化

Apple IDのアカウント復旧用の連絡先として信頼できる人を1人以上選び、パスワードのリセットやアカウントへのアクセスの復旧を手伝ってもらうことが可能

新しいデバイスを購入した場合は、一時的なiCloudストレージを使い、データの一時的なバックアップを作成するのに必要なストレージ容量を最大3週間、無料で提供

“探す”の手元から離れたときの通知機能では、対応するデバイスや持ち物が手元から離れた場合に、“探す”で持ち物までの経路を検索可能

XboxシリーズX|SワイヤレスコントローラーやSony PS5 DualSense™ワイヤレスコントローラーなどのゲームコントローラーを使って、直近15秒までのゲームプレイのハイライトを保存可能

App StoreのApp内イベントにより、ゲームの対戦や新作映画のプレミア上映、ライブストリーミング体験など、Appやゲーム内のタイムリーなイベントを見つけることが可能

このリリースにはその他の機能と改善も含まれます。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:

https://www.apple.com/jp/ipados/ipados-15/features/

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222