余ったそうめんがお好み焼きや餃子に!? 料理芸人クック井上。さん激推しレシピ2品【後編】

料理芸人 クック井上。さん直伝!もっとおいしいアレンジそうめん

どうも、赤い眼鏡がトレードマークの料理芸人 クック井上。です!

そうめんって「今日はお腹が空いているから、三束食べちゃおう!」ってゆでて、結局食べきれなかったみたいな事件、起きがちじゃありませんか?

そんなとき我が家では、翌朝に煮麺(にゅうめん)として食べるのが定番。

甘辛く炊いたお揚げさん、香りのいい七味、やさしい食感と喉越しのそうめん……、身も心も温まって一日が落ち着いた気分になるんです!

え?翌朝じゃなくて、夕食に使えないかって……?

わかりました!メインとして食べられちゃうアレンジメニューをお送りしましょう。

ゆですぎて残ったそうめんはもちろん、むしろこのためにゆでて欲しいほどおいしいので、ご覚悟を♪

1. 定番にしたい!「モダン焼き風モチモチそうめんお好み焼き」

焼きそばやうどんを生地に挟んだ、関西風お好み焼き「モダン焼き」を、そうめんでアレンジ。

そうめんって、麵としてだけでなく、生地としても優秀なんです!思った以上にモチモチになりますよ。

材料(1人分)

そうめん……1束
・キャベツ……50g
・豚ひき肉(脂多め)……20g
・長ねぎ(青い部分)……10g
・卵(M)……1個
・小麦粉……20g
・水……20cc

作り方

1. 材料をカットし、生地を作る

キャベツを3cm×3~5mm程度のざく切りに、ねぎを小口切りにします。ボウルに小麦粉、水、卵、そうめん(残ったもの、1分半ゆでて冷水でしめて水気を切ったもの)を混ぜます。

2. 生地を焼く

中火で熱したフライパンにサラダ油(分量外)を薄くひき、1の生地を流し込んで、丸く成型します。そこに豚ひき肉をのせて中火で3~4分焼きます。

3. 生地を焼き上げ、味付けする

コテでひっくり返し、中火で3~4分焼きます。その際、豚肉から脂が染み出さないようであれば、少量のサラダ油をまわりから回しかけましょう。ひっくり返して1分、再度ひっくり返し1分焼きます。

皿に移してソース(分量外)を塗ったら、上から細くマヨネーズ(分量外)をかけ、箸で模様を付けましょう。

4. 仕上げ

お好みでかつおぶし粉や青のり(分量外)をかけ、小口ねぎをトッピングしたら完成!

モッチモチで幸せ♪ お酒のお供にも

もし、おうちに魚介があれば、別でソテーしてトッピングするのもおすすめ。本当にモッチモチで、もはやお好み焼きのスタンダードはこっちなんじゃないかと思うほどのクオリティです。

そうめんには塩気があるので、下味をつける必要がないのも嬉しいところ。これを肴に、缶ビールをプシュッといっちゃってください。

お次も、ビールに合う一品をば。

2. 包まず楽チン!「そうめん皮のキムチ餃子

そうめんをカダイフ(麺状の生地)に見立て、餃子の皮のように使うひと品です。外はカリっ、内側はモチっと、包まなくても立派な餃子のできあがり。完全にビール泥棒です。

餡のレシピも載せていますが、皆さんのおうちのレシピで構いません。実際に包まない分、野菜が多めだと餡として安定しないので、肉を増やして調整してください。

材料(1~2人分)

そうめん……1束
・キムチ……30~50g
a.豚ひき肉……100g
a.片栗粉……小さじ1~2杯 ※キムチの量に応じて増やす
a.鶏ガラスープの素……小さじ1/2杯
a.こしょう……小さじ1/4杯
a.ごま油……小さじ1杯
・お湯……大さじ2杯
・サラダ油……大さじ1~1杯半 ※焼く際に2回に分けて使用

作り方

1. 材料をカットし、ボウルで練り合わせる

キムチをやや粗めのみじん切りにします。ボウルに(a)を入れてしっかりと練ります。ボウルにキムチを入れ、一体になるように混ぜます。

2. 餡を成形する

練った餡を4等分し、丸く成形します。そうめん(残ったもの、1分半ゆでて冷水でしめて水気を切ったもの)を8等分します。

3. 餡をそうめんで挟み、成形する

分けたそうめんをバットに4つ置き、上に餡を置きます。その上からそうめんを4つ、それぞれにのせます。そうめんと餡がはがれないよう、埋め込ませるように上から押し付けて平たくします。

4. 焼き上げる

中火に熱したフライパンにサラダ油をひき、3をのせ、お湯を入れて蓋をします。5分ほどたったら裏返し、サラダ油を足します。蓋をして5分ほど焼きます。

5. 仕上げ

蓋を取り、再度裏返して1分焼いたら皿に盛って完成!

具材やタレを変えて、アレンジも多彩に

嗚呼、またまたビール泥棒なそうめんアレンジが爆誕です。創作居酒屋のメニューにあってもおかしくない逸品。

キムチ自体ににんにくが入っているので、ちゃんと味にパンチがあるんです。そして、塩気や旨味でバッチリ味が決まっています。

ちなみにつけタレは、以下の材料で作りました。
・ポン酢しょうゆ(または酢醤油)、刻みニラ、ラー油……各適量
・コチュジャン…少々

餡にはキムチ、タレにはコチュジャンを入れて、韓国風の餃子をイメージ。餡が安定するよう、ニラは餡に混ぜるのではなくタレに入れました。

タレのニラをねぎに変えたり、刻みしょうがやにんにく、いりごまを足したりしても良いでしょう。みそダレや青じそドレッシング、ごまドレッシングにつけても激ウマですよ♪

おいしく楽しく、Let’sそうめんアレンジ!

というわけで、2日間にわたってお届けしたそうめんアレンジ術、いかがだったでしょうか?皆さまの食卓が、ちょっとでも楽しくなったら本望でございます。

揚げてよし、焼いてよし、炒めてよし……そうめんは麺つゆですするだけにあらず。いろいろな“そうめんレボリューション”で、残暑を楽しく乗り切りましょう!

写真・文/クック井上。
取材/macaroni 編集部 道岡