【海外発!Breaking News】ポールに繋がれた状態の痩せこけた犬、助けに来た女性に前足を差し出す(米)<動画あり>
監視カメラもない場所にポールに繋がれて捨てられた骨と皮ばかりの犬は、近づいてきた人間になけなしの力を振り絞って前足を差し出した。健気な犬の姿はカメラが捉えており、『The Dodo』『WPLG Local 10』などが伝えて拡散している。
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米フロリダ州南部ブロワード郡ポンパノビーチの袋小路で今月6日、ポールに繋がれている2頭の犬が発見された。
その日の気温は摂氏37.7度(華氏100度)にまで上昇しており、通報を受けたブロワード郡保安官事務所の保安官代理アンジェラ・ローレラさん(Angela Laurella)は取る物も取り敢えず現場に直行した。
現場でアンジェラさんの目に飛び込んできたのは、痩せ細り骨が浮き出た1頭の犬で、ほとんど動きがとれないほど短いリードでポールに繋がれていた。この時の様子は動画に収められており、アンジェラさんが声を駆けながら近づくとその犬はゆっくりと起き上がり右前足を差し出した。
アンジェラさんは「オーマイグッドネス(なんてことなの!)」と優しく声をかけながら腰を下ろすと、その犬が出した右足を手に取る。犬は身体を動かすのもやっとの状態だが、一度その右足を下ろすと「足をちょうだいよ(お手)」と手を出したアンジェラさんに、まるで全ての力を振り絞るかのようにゆっくりと右足を出した。
それはまるで「お願いだから僕をここから助け出してくれよ」とでも言っているかのようで、その後再び右足を下ろすと力尽きたかのようにうなだれた。アンジェラさんは衰弱しきった犬に声をかけ続け、優しく頭を撫でている。
後に“リアム(Liam)”と名付けられたその犬はアメリカンブリーのスタンダードよりサイズが一回り小さいポケットブリーで、体重は約7.7キロ(17ポンド)と通常の半分以下しかなかった。
アンジェラさんはリアムを保護すると、レスキュー団体「100+ Abandoned Dogs of Everglades Florida」に連絡して引き取ってもらった。施設は満杯だったが、同団体の代表で創設者であるエイミー・ローマンさん(Amy Roman)が快く引き受けてくれたそうだ。
今月15日に同団体のYouTubeに投稿された動画によると、リアムは茹でた鶏と米を半カップとペットフード半カップを混ぜたものを一日4回食べるほか、施設の外に出る時にも少量のペットフードをもらっているそうで、体重は徐々に増えてきているという。
エイミーさんは「リアムがここにやってきた時は喉を乾かせ、痩せ衰えて全ての骨、肋骨が浮き出ていた。目はくぼみ、虐待されていたのは明らかだったわ。でも今は獣医のケアのもと、ここでの生活を楽しんでいると思う。これからはボロボロの歯の治療、去勢手術、目の手術が必要になる可能性が高く、先は長いの。でもリアムは周りのみんなを幸せな気持ちにさせてくれるのよ」と語ると、こう続けた。
「リアムはみんなのことが大好きなの。つらい目に遭ってきたはずなのに決してひねくれているわけでもなく、過去を乗り越えて周りに感謝して生きているのよ。私たち人間はリアムのような犬から1つ、2つ、学ぶべきことがあるでしょうね。」
実はフロリダでは最近、飼い主に捨てられてしまう犬が増えているそうで、エイミーさんは「飼い主はまず、シェルターやレスキュー団体に助けを求めて欲しい。リアムがそうだったように、全ての犬がセカンドチャンスを与えられるべきなのよ!」
ちなみにこの動画には「この犬を捨てた飼い主を許せない。心がないのか!」「厳しく罰するべき」「救われて良かった」「保安官代理の声が優しい」「ハッピーエンディングだったことがせめてもの救い」「愛情をいっぱい受けて、幸せになってね」「新しい家族が見つかるといいね」といったコメントがあがっている。
画像は『The Dodo 2021年8月17日付「Dog Tied To Pole Reaches Out Paw To The Cop Who’s Come To Save Him」(100+ ABANDONED DOGS OF EVERGLADES FLORIDA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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米フロリダ州南部ブロワード郡ポンパノビーチの袋小路で今月6日、ポールに繋がれている2頭の犬が発見された。
その日の気温は摂氏37.7度(華氏100度)にまで上昇しており、通報を受けたブロワード郡保安官事務所の保安官代理アンジェラ・ローレラさん(Angela Laurella)は取る物も取り敢えず現場に直行した。
アンジェラさんは「オーマイグッドネス(なんてことなの!)」と優しく声をかけながら腰を下ろすと、その犬が出した右足を手に取る。犬は身体を動かすのもやっとの状態だが、一度その右足を下ろすと「足をちょうだいよ(お手)」と手を出したアンジェラさんに、まるで全ての力を振り絞るかのようにゆっくりと右足を出した。
それはまるで「お願いだから僕をここから助け出してくれよ」とでも言っているかのようで、その後再び右足を下ろすと力尽きたかのようにうなだれた。アンジェラさんは衰弱しきった犬に声をかけ続け、優しく頭を撫でている。
後に“リアム(Liam)”と名付けられたその犬はアメリカンブリーのスタンダードよりサイズが一回り小さいポケットブリーで、体重は約7.7キロ(17ポンド)と通常の半分以下しかなかった。
アンジェラさんはリアムを保護すると、レスキュー団体「100+ Abandoned Dogs of Everglades Florida」に連絡して引き取ってもらった。施設は満杯だったが、同団体の代表で創設者であるエイミー・ローマンさん(Amy Roman)が快く引き受けてくれたそうだ。
今月15日に同団体のYouTubeに投稿された動画によると、リアムは茹でた鶏と米を半カップとペットフード半カップを混ぜたものを一日4回食べるほか、施設の外に出る時にも少量のペットフードをもらっているそうで、体重は徐々に増えてきているという。
エイミーさんは「リアムがここにやってきた時は喉を乾かせ、痩せ衰えて全ての骨、肋骨が浮き出ていた。目はくぼみ、虐待されていたのは明らかだったわ。でも今は獣医のケアのもと、ここでの生活を楽しんでいると思う。これからはボロボロの歯の治療、去勢手術、目の手術が必要になる可能性が高く、先は長いの。でもリアムは周りのみんなを幸せな気持ちにさせてくれるのよ」と語ると、こう続けた。
「リアムはみんなのことが大好きなの。つらい目に遭ってきたはずなのに決してひねくれているわけでもなく、過去を乗り越えて周りに感謝して生きているのよ。私たち人間はリアムのような犬から1つ、2つ、学ぶべきことがあるでしょうね。」
実はフロリダでは最近、飼い主に捨てられてしまう犬が増えているそうで、エイミーさんは「飼い主はまず、シェルターやレスキュー団体に助けを求めて欲しい。リアムがそうだったように、全ての犬がセカンドチャンスを与えられるべきなのよ!」
ちなみにこの動画には「この犬を捨てた飼い主を許せない。心がないのか!」「厳しく罰するべき」「救われて良かった」「保安官代理の声が優しい」「ハッピーエンディングだったことがせめてもの救い」「愛情をいっぱい受けて、幸せになってね」「新しい家族が見つかるといいね」といったコメントがあがっている。
画像は『The Dodo 2021年8月17日付「Dog Tied To Pole Reaches Out Paw To The Cop Who’s Come To Save Him」(100+ ABANDONED DOGS OF EVERGLADES FLORIDA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)