「とてつもなくクール」 EURO決勝に導く“コロコロPK”を海外絶賛「鋼の神経」
イタリアがスペインをPK戦の末に破り、2大会ぶりのEURO決勝進出
イタリア代表は現地時間6日、欧州選手権(EURO)準決勝でスペインと対戦し、1-1でもつれ込んだPK戦を4-2で制して2大会ぶりの決勝進出を決めた。
勝利を決める一撃は、PK戦で5人目のキッカーを務めたMFジョルジーニョの右足から生まれたが、相手GKのタイミングを完璧に外してゴール右隅に流し込んだ“コロコロPK”に、海外メディアから称賛の声が上がっている。
試合は0-0で折り返した後半15分に、イタリアがFWフェデリコ・キエーザのゴールで先制。ボールを支配し続けたスペインは同35分、FWアルバロ・モラタがFWダニ・オルモとの連係から同点ゴールを決めた。その後、延長戦にもつれ込むも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。
先攻のイタリアは1人目のMFマヌエル・ロカテッリがスペインGKウナイ・シモンにセーブされたものの、スペインも1人目のオルモが枠を外してしまう。その後は両者ともに成功が続いたが、スペインは4人目のモラタがイタリアGKジャンルイジ・ドンナルンマにセーブされた。そしてイタリア5人目として登場したのが、ジョルジーニョだった。
チェルシーでのジョルジーニョは、今季プレミアリーグでPKだけで7ゴールを決めチーム内得点王という“PK職人”。決めれば決勝進出が決まるというプレッシャーのかかる場面でも、ジョルジーニョは落ち着いた様子でボールをセットすると、独特なステップを踏んで好セーブを披露していたシモンのタイミングを完全に外し、ゴール右へシュートを流し込んだ。
EURO準決勝という大舞台でも、憎らしいほどの冷静さで“コロコロPK”を成功させたジョルジーニョのプレーに、海外メディアも反応。米紙「ニューヨーク・ポスト」電子版が「ジョルジーニョのスタイリッシュなペナルティー」と見出しを打てば、英メディア「planet football」も「チェルシーのジョルジーニョはとてつもなくクールなペナルティーでイタリアを決勝に導いた」と記し、「鋼の神経を示した」と伝えている。ブラジルメディア「UOL」も「氷のように冷たい?」と綴り、冷静すぎる“コロコロPK”成功に驚きを示していた。(Football ZONE web編集部)