森保J、欧州勢との初対決でセルビア撃破!! 伊東純也が決勝弾、麻也ら欠く守備陣もアピール成功
[6.11 キリンチャレンジ杯 日本1-0セルビア ノエスタ]
日本代表は11日、キリンチャレンジカップでセルビア代表と対戦し、1-0で勝利した。後半3分、MF伊東純也がセットプレーから先制ゴールを決めると、DF吉田麻也ら主力を欠く中で起用された守備陣もクリーンシートでアピール。欧州勢との貴重なテストマッチで価値ある白星を挙げた。
森保ジャパンにとっては初めてとなる欧州勢との対決。森保一監督は4-2-3-1の布陣で臨み、主力メンバーを中心に起用した。GKは権田修一。4バックには左からDF長友佑都、DF谷口彰悟(川崎F)、DF植田直通、DF室屋成が並び、ダブルボランチはMF守田英正とMF橋本拳人を起用。2列目は左からMF南野拓実、MF鎌田大地、伊東が構え、1トップにはMF古橋亨梧が抜擢された。
一方、元名古屋グランパスのストイコビッチ監督率いるセルビアは前線の主力選手こそ招集されていないが、欧州5大リーグでプレーする選手が並ぶ強力布陣。3-4-2-1のダブルボランチにはMFネマニャ・マクシモビッチ(ヘタフェ)とMFマルコ・グルイッチ(リバプール)が並び、シャドーにはFWネマニャ・ヨビッチ(フランクフルト)、右ウイングバックにはMFネマニャ・グデリ(セビージャ)が入った。[スタメン&布陣]
試合は立ち上がりから拮抗した展開。日本は植田と谷口を起点としたビルドアップで攻撃を組み立てる一方、セルビアは1トップに入ったFWミラン・マカリッチにロングボールを集める。だが、これを谷口、植田が力強く弾き返すと、守田と橋本のダブルボランチも素早く寄せつつ、オープンな展開を許さない。
それでも日本は古橋への縦パスがなかなか収まらず、裏へのボールも流れる形が続く。前半13分、中盤でのボール奪取から南野のスルーパスが前線に送り込まれるも、鎌田には惜しくも合わず。同22分には鎌田が橋本とのワンツーから敵陣に駆け上がると、相手に倒されてファウルをもらったが、このFKは鎌田が壁に当てて不発に終わった。
前半33分、橋本の持ち上がりがやや乱れたところを相手に奪われかけたが、素早く奪い返して右サイドに展開。伊東がカットインから左足で狙ったが、GKプレドラグ・ライコビッチにセーブされた。終盤は立て続けにピンチを迎え、同42分にはFWデヤン・ヨベリッチのミドルシュートがゴール左上へ。また同44分、南野からボールを奪ったDFウロシュ・スパイッチのパスをマカリッチに通されたが、左足シュートは右に外れ、スコアレスで前半を終えた。
日本は後半開始時、前線でタメをつくれなかった古橋と縦パスにミスが目立った橋本を下げ、MF川辺駿とFWオナイウ阿道を投入。オナイウはこれが代表デビュー戦となる。すると後半2分、日本はさっそくオナイウが右サイドで深さをつくり、川辺がつないでチャンスを創出。室屋のクロスが相手に当たり、右CKを獲得した。
すると後半3分、このCKで試合を動かした。鎌田が低く鋭いボールをニアサイドに蹴り込むと、谷口が頭でそらし、ボールはファーサイドへ。これに反応した伊東がダイレクトシュートでネットを揺らした。今月3日に行われたU-24日本代表とのチャリティーマッチで見せた橋本のゴールとほぼ同じ形で奪った先制点。伊東はこれがA代表通算4点目となった。
後半8分、日本は自陣右サイドで与えたFKをテルジッチにゴール前へ送り込まれるも、DFステファン・ミトロビッチのヘディングシュートは権田が落ち着いて処理。その後は再び主導権を握り返すと、同19分には守田のスルーパスに伊東が右サイドを抜け出し、グラウンダークロスに反応したオナイウがゴールに押し込む。だが、不運にもオフサイドの判定が下され、代表初ゴールは幻に終わった。
日本は後半20分、室屋に代わってDF山根視来を投入。同25分には厚みのある攻撃から鎌田がグラウンダーのミドルシュートを狙い、ライコビッチを強襲した。同31分、相手のタックルを受けた伊東が足を痛め、FW浅野拓磨と交代。直後にはオナイウのパスに浅野が反応したが、ファーストタッチが流れてチャンスに結びつけることはできなかった。
日本は後半37分、長友と南野を下げてDF小川諒也とMF原口元気を投入。その後は浅野が積極的なシュートへの姿勢を見せ、ライコビッチを攻め立てる場面が続いたが、追加点は奪えないままタイムアップ。それでも1-0でリードを守り切り、欧州勢との初対決で白星を収めた。
(取材・文 竹内達也)
日本代表は11日、キリンチャレンジカップでセルビア代表と対戦し、1-0で勝利した。後半3分、MF伊東純也がセットプレーから先制ゴールを決めると、DF吉田麻也ら主力を欠く中で起用された守備陣もクリーンシートでアピール。欧州勢との貴重なテストマッチで価値ある白星を挙げた。
森保ジャパンにとっては初めてとなる欧州勢との対決。森保一監督は4-2-3-1の布陣で臨み、主力メンバーを中心に起用した。GKは権田修一。4バックには左からDF長友佑都、DF谷口彰悟(川崎F)、DF植田直通、DF室屋成が並び、ダブルボランチはMF守田英正とMF橋本拳人を起用。2列目は左からMF南野拓実、MF鎌田大地、伊東が構え、1トップにはMF古橋亨梧が抜擢された。
試合は立ち上がりから拮抗した展開。日本は植田と谷口を起点としたビルドアップで攻撃を組み立てる一方、セルビアは1トップに入ったFWミラン・マカリッチにロングボールを集める。だが、これを谷口、植田が力強く弾き返すと、守田と橋本のダブルボランチも素早く寄せつつ、オープンな展開を許さない。
それでも日本は古橋への縦パスがなかなか収まらず、裏へのボールも流れる形が続く。前半13分、中盤でのボール奪取から南野のスルーパスが前線に送り込まれるも、鎌田には惜しくも合わず。同22分には鎌田が橋本とのワンツーから敵陣に駆け上がると、相手に倒されてファウルをもらったが、このFKは鎌田が壁に当てて不発に終わった。
前半33分、橋本の持ち上がりがやや乱れたところを相手に奪われかけたが、素早く奪い返して右サイドに展開。伊東がカットインから左足で狙ったが、GKプレドラグ・ライコビッチにセーブされた。終盤は立て続けにピンチを迎え、同42分にはFWデヤン・ヨベリッチのミドルシュートがゴール左上へ。また同44分、南野からボールを奪ったDFウロシュ・スパイッチのパスをマカリッチに通されたが、左足シュートは右に外れ、スコアレスで前半を終えた。
日本は後半開始時、前線でタメをつくれなかった古橋と縦パスにミスが目立った橋本を下げ、MF川辺駿とFWオナイウ阿道を投入。オナイウはこれが代表デビュー戦となる。すると後半2分、日本はさっそくオナイウが右サイドで深さをつくり、川辺がつないでチャンスを創出。室屋のクロスが相手に当たり、右CKを獲得した。
すると後半3分、このCKで試合を動かした。鎌田が低く鋭いボールをニアサイドに蹴り込むと、谷口が頭でそらし、ボールはファーサイドへ。これに反応した伊東がダイレクトシュートでネットを揺らした。今月3日に行われたU-24日本代表とのチャリティーマッチで見せた橋本のゴールとほぼ同じ形で奪った先制点。伊東はこれがA代表通算4点目となった。
後半8分、日本は自陣右サイドで与えたFKをテルジッチにゴール前へ送り込まれるも、DFステファン・ミトロビッチのヘディングシュートは権田が落ち着いて処理。その後は再び主導権を握り返すと、同19分には守田のスルーパスに伊東が右サイドを抜け出し、グラウンダークロスに反応したオナイウがゴールに押し込む。だが、不運にもオフサイドの判定が下され、代表初ゴールは幻に終わった。
日本は後半20分、室屋に代わってDF山根視来を投入。同25分には厚みのある攻撃から鎌田がグラウンダーのミドルシュートを狙い、ライコビッチを強襲した。同31分、相手のタックルを受けた伊東が足を痛め、FW浅野拓磨と交代。直後にはオナイウのパスに浅野が反応したが、ファーストタッチが流れてチャンスに結びつけることはできなかった。
日本は後半37分、長友と南野を下げてDF小川諒也とMF原口元気を投入。その後は浅野が積極的なシュートへの姿勢を見せ、ライコビッチを攻め立てる場面が続いたが、追加点は奪えないままタイムアップ。それでも1-0でリードを守り切り、欧州勢との初対決で白星を収めた。
(取材・文 竹内達也)