阪神のジョー・ガンケル

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◆ ガンケル4戦4勝「こんなにやるとは」

 セ・リーグ首位を走る阪神が7連勝。来日2年目のガンケルがやヤクルト打線を6回5安打1失点に抑え、ハーラートップの4勝目を掴んだ。

 打線は相手先発の小川泰弘を早々に攻略。初回に4番・大山悠輔の犠飛で先制すると、3回にはイニング先頭の9番・ガンケルが中安打で口火をきり打者一巡の猛攻で一挙5得点。小川を3回途中8安打6失点でノックアウトした。

 序盤に大量援護をもらったガンケルは、5回まで散発2安打と快調にゼロを刻み勝利投手の権利を獲得。8点リードの6回に青木宣親に適時打を許して失点したが、最少失点でゲームメイクし、先制すれば15連勝という不敗神話も更新した。

 18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演したMCの岩本勉氏は「先制した試合、打線に目が行きがちなんですが、先発陣の充実というのがタイガースの今の強さだと思ってる」と、開幕から19試合連続で5イニング以上を投げきっている先発投手陣に注目。

 解説者の谷沢健一氏は「特にガンケルは低めの制球力が素晴らしいね。カットボール、それからシンカー気味に落とすような球。予想外の活躍じゃない?もう少し球威がある投手も獲ってるんだけど、まさかガンケルがこんなにやるとは思わなかった」と、昨オフ補強の目玉でもあった新助っ人・アルカンタラの合流前に抜群の安定感を見せている2年目右腕の活躍を、驚きも交えて評価した。

 また、番組に電話出演した高木豊氏もガンケルの制球力を評価しつつ、「阪神の投手を見たらバラエティ豊かですよね。いろんなパターンがいるでしょ?みんなタイプが全く違うんですよね。そこらへんも対戦相手にしたら厄介だと思うんですよ」と、その陣容と充実ぶりに言及。

 阪神の先発投手陣は最多4勝を挙げているガンケルを含め、西勇輝、青柳晃洋、秋山拓巳、藤浪晋太郎と、規定投球回に到達している先発投手5人が防御率1点台と安定感抜群。変則フォームに剛腕、技巧派と、多様な先発投手陣がここまでの快進撃を牽引していることは間違いなさそうだ。

▼ 阪神の先発投手陣

藤浪晋太郎 4試2勝0敗 防1.90

ガンケル  4試4勝0敗 防1.09

西 勇輝  3試2勝1敗 防1.23

青柳晃洋  3試2勝0敗 防1.35

秋山拓巳  3試2勝1敗 防1.80

伊藤将司  2試1勝0敗 防2.25

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』