グループ会社への投資が負担に

 相澤建設(株)(TDB企業コード:370099400、資本金3000万円、富山県富山市上飯野43-5、代表相澤行広氏、従業員26名)は4月5日に富山地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は山本一三弁護士(富山県富山市花園町3-5-27パピルスビル2階、山本一三法律事務所、電話076-491-8016)。

 当社は、1974年(昭和49年)9月に設立された総合建設業者。建築工事を主体に、各種工事を手がけ、一部社有不動産の賃貸や建物の保守点検事業も行っていた。商業ビルやマンション、店舗、学校、住宅等の建築工事に実績を有し、近時は、医療関係の個人クリニックや福祉施設の新築工事が増加していた。

 2008年2月期には年売上高約34億円を計上、2020年2月期では18億円と最盛期に比べて業容は縮小するも、近時は年売上高20億円前後を維持していた。他方、グループ会社が運営するスーパー銭湯「湯来楽 砺波店」の土地を当社で所有するほか、グループ会社の不動産開発への投資などで、2020年2月期決算では、年商を上回る借入金を有するなど借入過多の状況にあった。

 本業である建設業において一定の受注を確保していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて苦戦するグループ会社もあり資金繰りが悪化、支払いの目処がたたなくなり、今回の措置となった。なお、グループ会社が数社あり、各社の状況については調査中。

 負債は、債権者約124社に対し、当社単体で約34億円が見込まれる。