「教育方針の違いで夫婦に溝。息子も『お父さんだけでいい』って...私はこの子のために努力してるのに!」(大阪府・40代女性)
職場の人間関係や恋愛相談、身体のコンプレックスから性の悩みまで――。読者から寄せられた多種多様な悩みを、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、真摯かつユーモラスに回答していく。
今回の相談は、夫婦間で起こった子供の「教育方針」のズレに関するお悩み。大阪府在住のSさん(40代女性)からの投稿だ。
夫は息子が欲しがるものを何でもあげる、甘々なタイプ。一方、Sさんは息子の将来を考えて、何かを達成した時にのみ、欲しいモノを与えるという。
甘いのと厳しいのだったら、甘いほうがいい――。息子は、夫にだけ懐いているそうだ。
息子への接し方が夫とは違うSさん。夫婦の溝は深まるばかりで、気が滅入っているという。そんな彼女に、自己防衛おじさんは、どんなアドバイスを送るのだろうか。
「母親の厳しさは自分を成長させてくれるためだったと子供は気付きます」
読者のお悩み
もうすぐ4歳を迎える息子の教育方針が夫婦間で異なり、夫との仲にどんどん溝が深まるばかりで滅入っています。そのことがまるで自分の汚点のように感じ、日々息子に接する度に心が折れます。
旦那は息子に甘く、何でも欲しがるものを買い与え、アニメやYouTubeなども見せたい放題です。
私は息子の将来を考えるからこそ、我慢することを覚えさせるために、何かを達成した場合(手伝いをする・歯を磨く等)にだけ欲しいものを与えます。また、小さい時から読書の習慣を持ってほしいので極力動画は見せたくありません。
しかし幼い息子に私の真意が伝わるはずもなく煙たがられるばかり、お父さんだけでいいとさえ言われます。
別に嫌われるのは構いませんが、夫の協力が無ければせっかくの努力が水の泡に化してしまうので、もう少し歩み寄りがあれば育児が楽になるのになあと悩む毎日です。
自己防衛おじさんの回答
アメとムチ。陰と陽。挙げればキリがないくらい、対極を表す言葉は存在します。
人間の立ち位置や性質、意見でも対極になることはよくあるのではないでしょうか。
今回は夫婦の間でたまたま「教育方針」というフィルターを通じてそれが露呈したわけです。
見解の相違を埋めるのは、時間も労力も使い、摩擦が生まれ心身ともに疲弊していくばかりの生産性のないお話。お二人どちらの教育方針にも長所と短所があるので、それぞれの教育方針を変える必要はそもそもないのです。
子供が成長し分別が付き始めると、優しくされるだけが全てではなく、何でも手に入ることが幸せではないことに気付き始めるのではないでしょうか?
時として厳しく、そして大人から威厳を見せつけられて育った子供の人格は、やはり甘やかされて育っただけのそれとは、成人してから大きく差が出てくるもの。両親のどちらもが厳しいあるいは甘やかすだけの存在でなかったことが、子供にとってはむしろ幸せなはずです。
自分が産んだ子供から煙たがられるあなたの心のダメージは相当なものだと想像に難くありませんが、その現象も長くは続きません。欲に任せて好き放題の幼少年期から、自分の頭で考えられるような年齢になった時、これまでの母親の厳しさは自分を成長させてくれるためだったと子供は気付きます。
その時が来るまではご自身はムチ役なんだと言い聞かせ、心を鬼にしてでも教えていく。それがあなたに与えられた使命なのかもしれません。
しかしくれぐれも感情的にならず、子供に聞く耳を持ってもらうため冷静に導いてあげることを心掛けてくださいね。
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