日本の新幹線が開業したのは1964年のことであり、現在では北海道から鹿児島までの移動が可能になっている。一方、中国高速鉄道は後発とはいえ、急速に鉄道網を拡大しており、今では多くの中国人にとって欠かせない交通手段となった。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の新幹線が開業したのは1964年のことであり、現在では北海道から鹿児島までの移動が可能になっている。一方、中国高速鉄道は後発とはいえ、急速に鉄道網を拡大しており、今では多くの中国人にとって欠かせない交通手段となった。

 では、高速鉄道の元祖である新幹線と中国高速鉄道にはどのような違いがあるのだろうか。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、上越新幹線「とき」に乗車して新潟から東京へ行く様子を撮影した動画を配信した。

 この動画を撮影した中国人はまず新潟駅の様子から紹介。利用者はさほど多くはない様子で、比較的閑散としたなかで新幹線ホームへと向かっている。撮影者は、旅客機におけるファーストクラスに相当する「グランクラス」の座席チケットを購入しており、「高級感にあふれた座席」だと伝えた。また、車内の多機能トイレは何でもそろっているほか、普通の個室トイレも非常に清潔であることが見て取れる。

 この動画を見た中国のネットユーザーからは、中国高速鉄道と比較したコメントが多く寄せられた。「最大の違いは大きな待合室がないことと保安検査がないこと」という指摘があったが、中国では駅に入るに際して検札と保安検査を行い、大きな待合場所で待機してから再び改札を通ってホームへと移動するからだろう。この点、日本は駅に直接入って自動改札を通るだけでホームに行けるため非常にスムーズだ。

 また、「あの小さな窓は合理的かつ個性的で良い」との意見もあった。中国高速鉄道の窓は、かつての新幹線のように非常に大きく景色がよく見えるようになっているが、窓が大きいので見晴らしは良いが、日差しも強いためブラインドを下ろすかどうかで客同士がもめることもある。ほかには「トイレが一流」、「デザインが全然違う。中国高速鉄道はダサい感じ」、「本物とパクリの違い」など、多くの中国人ネットユーザーが違いを認識し、新幹線を称賛しているのが印象的だった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)