週末に行われた1.FCシャルケ04との一戦において、最も注目を集めた場面は、もしかしたらこの5分間の出来事だったかもしれない。観客席に座っていた、バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルメニゲ代表の口へ、ダイビングやスキーなどで装着されるようなゴーグルが見受けられていたためだ。

 ドイツの大衆紙ビルトによれば、これはオーストリアのエデラ・セーフティー社による『エデラ・マスク』と呼ばれるものであり、聴覚障害者にとって目の前の人の口元が見えるように、さらにはメガネを装着している人への曇り止めとしても、力を発揮する商品だ。

 同紙に対して、同社のザイアー代表は「バイエルン、ルメニゲ代表が装着してくださり、注目を集めてくださったことに大変誇りに思います。」とコメント。「先週にバイエルンから2つお買い上げ頂いた」とのことで、「今はまだ3Dプリンタにて少量の生産となっていますが、投資家を募り生産を増やしていけることを期待している」という。

 だがルメニゲ代表がビルト紙に語ったところによれば、「マスクをすると常にメガネが曇ってしまうんだ。このマスクはそれを防いでくれるはずだったのだが、残念ながらそうならずに、また従来のマスクへと戻したよ」と説明。今はメガネを外して観戦しており、「PA内に来た時にはまたメガネをかける」とのこと。

 ただしこの時にルメニゲ代表が装着していたのは、90ユーロのスタンダード版であり、さらに20ユーロ追加することでカスタマイズできることから「もしかしたら、そちらもお試しいただけるかもしれませんね」と、エデラ・セーフティー社のザイアー代表は、次の機会への期待感を示している。