ルカク(左)を中心とするインテルの攻撃陣を水際で食い止めた吉田。(C) Getty Images

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 首位浮上を狙っていた8連勝中の強豪相手に、貴重な白星だ。

 1月6日、サンプドリアセリエA第16節でインテルをホームに迎え、2-1で勝利した。ともに古巣相手となったアントニオ・カンドレーバのPKとケイタ・バルデのゴールで2点を先行すると、インテルの反撃を1点に抑えて逃げ切っている。吉田麻也は3試合連続となる先発で、5試合ぶりにフル出場を果たした。

 吉田は前々節、前節に続き、3試合連続で右SBとして出場。68分にバルトシュ・ベレシンスキとの交代でロレンツォ・トネッリがベンチに下がると、本職のCBにポジションを戻し、最後までインテルの攻撃を防いだ。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』は、及第点を上回る6.5点と評価。ウェブサイト『TUTTOmercatoWEB』も6.5点で「再び右サイドを務め、アシュリー・ヤングを抑えるのに成功した。トネッリ交代後に中央に移り、クリーンな守備」と賛辞を寄せている。

『calciomercato.com』は、及第点の6点と採点し、「サンプは右サイドのほうが苦しまなかった。適応した日本人選手はかなり上手く守った。インテルが全力で攻めてきた時間帯にベレシンスキ投入でCBに戻り、相手の攻めに耐えた」と、チームの勝利への貢献を評価した。

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『Corriere dello Sport』紙も「サイドに移され、抑えなければならない中、彼の役割をこなした。終盤は中央に戻った」と、同じ6点をつけている。『Gazzetta dello Sport』紙も、やはり6点で称賛した。

「サンプの右サイドで日本的規律。ヤング相手は比較的簡単だった。イバン・ペリシッチの相手はそれ以上に問題だったが、最終的にはペリシッチにもやられることはなかった」

 連敗を2で止めたサンプドリアは、勝点を20ポイントとし、まず目標となる残留に向けて、降格圏との差を8ポイントに広げた。次節は敵地でスペツィアと対戦する。ベレシンスキが負傷から復帰したことで、クラウディオ・ラニエリ監督が吉田をどのように起用するのか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部