敵地でのWソックス戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

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今季は8勝3敗、防御率2.01「四球が少なくなった。それに関しては嬉しく思います」

■カブス 10-0 Wソックス(日本時間26日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手は25日(日本時間26日)、敵地のホワイトソックス戦でリーグ単独トップの8勝目を挙げ、日本人初となるサイ・ヤング賞のタイトルを当確させた。今季最終登板は7回5奪三振3安打無失点と圧巻の投球を見せ、日本人初のサイ・ヤング賞への猛アピールにも成功。防御率2.01はリーグ2位、93奪三振はリーグ3位となった。

 サイ・ヤング賞へ気合満点だ。3回から5回まで先頭打者を出したが、痛打を許さなかった。7回94球(ストライク64球)を投げ、5奪三振1四球、3安打無失点と好投。2試合ぶり今季10度目のクオリティスタートを達成した。防御率2.01は1950年以降では15年アリエッタの防御率1.77に次いで球団2位の好成績だ。

 サイ・ヤング賞を争うレッズ・バウアーは5勝4敗だが、防御率1.73、100奪三振でリーグ2冠。26日(同27日)には3年連続CY賞を狙うメッツ・デグロムが最終登板に臨む。この日のダルビッシュの投球でナ・リーグのサイ・ヤング賞争いは大混戦となった。試合後の主な一問一答は以下の通り。

――投球を振り返って。
「真っすぐも力がありましたし、全体的にカッターも球速が上がってすごく良かったと思います」

――真っすぐが多かった。
「今日の速球だったら押せるかなという自信があったので。前回も変化球を結構、ホワイトソックス打線に投げているので。プラスして、前回は変化球を待たれている感じがしていた。だから真っすぐで今日は行こうと思っていました」

――8勝目。最多勝のタイトルを取れた。
「一応、ショートシーズンでみんな同じ状況なので、その中で1番なものがあるのはすごく自信になります」

――今年は故障離脱もなく終えた。
「僕は足の問題は17年途中からずっと苦しんでいて、もう終わったかなと思ったんです。年をとったなと思ったんですけど、まさか34歳で一番体調よく投げられているのは、ちょっと想像できなかなかったです」

――8勝3敗、防御率2.01。数字でこだわったところは。
「こだわったところは特にないですね。やっぱり去年の最初は、メジャーに来てからずっと四球が問題があって、それが去年のセカンドハーフから急に四球が少なくって、正直、そこに関しては自信がなかったですけど、それでも四球が少なくなったので。それに関しては嬉しく思います」

――ポストシーズンが控えている。
「ファンは球場にいないので、雰囲気としてはあまり大きく変わるとは思えないので。そのシーズンが続くと思って投げたいと思います」(Full-Count編集部)