MSフライトシミュレータ更新。無限インストールやクラッシュのバグ修正アップデート
マイクロソフトが Microsoft Flight Simulator をアップデートしました。更新後のバージョンは1.7.14.0。
ゲーム内容よりも、インストールが止まる、クラッシュするなど、開始以前の問題に対処するバグ修正が主な内容です。
MSフライトシミュレータは地図や衛星写真・航空写真のデータをもとに全地球を再現したことが特徴ですが、オフライン用の基本データキャッシュだけで100GBを超えるため、不具合があっても「とりあえず全部消して再インストール」もしづらく、また長いダウンロード中に止まってやり直しになる不具合も報告がありました。
アップデートには先に Microsoft Store や Steam で更新をダウンロードしたあと、アプリを起動して指示どおりにコンテンツ更新データを確認する必要があります。
パッチノートの一部をざっくり抄訳すると、
安定性の問題
入力機器・周辺機器を取り外したときのクラッシュを修正
TBM 930 (ターボプロップ機) のパッケージが消去された場合にクラッシュする問題を修正
インストールの問題
インストールパッケージの部分的な解凍のあと、インストールプロセスがブロックされる問題を修正
ローカルユーザーアカウントに(日本語など) 非ASCII 文字が使われている場合、インストールプロセスがブロックされる問題を修正
サーバへの接続が失敗したあと、インストールプロセスがブロックされる問題を修正
特定の状況で、インストール時に空白のオンボード画面が表示される問題を修正
セーブデータ設定がオフラインになっている場合でも、メニュー画面を開くために不可欠なパッケージや削除されたパッケージをダウンロードするようになった
コンテンツマネージャ
コンテンツマネージャから削除したパッケージを自動で再ダウンロードしないよう変更
オフラインでコンテンツマネージャを開いた場合、永遠にロードしたままになる問題を修正
パッケージのクリエーター名を正しく表示するように修正
SIMConnect
外部アプリと通信するSIMConnectの利用時に大きくFPSが落ちていた問題を修正
最適化
ネームプレート表示オプション (Display name plate) を有効にした際のパフォーマンスを向上
マーケットプレイス
誤った通貨表示の問題を修正
実際に遭遇していない問題などは具体的になにを修正したのかよく分からないため丸めていますが、心当たりがあれば正式なパッチノートを参照してください。
Patch Version 1.7.14.0 Is Now Available! - Microsoft Flight Simulator
また、今回のパッチで修正されていないものも含め、既知の問題リストも9月2日付けで更新されています。
KNOWN ISSUES (Last modified: 9/02/2020) - Microsoft Flight Simulator Support
たとえば
アイスランドのケプラヴィーク国際空港に近寄った際、または離着陸しようとするとアプリが落ちる
ケプラヴィークに何があるのか気になりますが、確認に向かうこともできません。
そのほか、ライブ気象が更新されない問題、ATCの問題、たまにオートパイロットが殺しにかかる問題、Steam版でフライトスティックやペダルが認識されない問題、特定の実績が解除不能になっている問題、Xbox Oneコントローラで操作する際のラダー挙動の問題等々、多くは「把握しており修正に向けて作業中です」「調査中です」「フォーラムを参照してください」と案内しています。
解除できない実績は、「野生動物を550ヤード以内の距離からスマートカメラで3秒以上観察する」。判定自体が間違っているらしく、全プレーヤー統計でも0.00%です。
リアルでシュールな光景が話題になった212階建ての非実在系超高層ビル「メルボルン・シタデル」は、パッチ後もいまのところ健在のようです。
ただしマップデータはアプリのパッチではなくネット経由のストリーミングで書き換えられる仕組みのため、いつ修正されるかは分かりません。
誤データで地上212階の非実在タワーがMSフライトシミュレーターに出現。バーチャル観光名所化