かつてブラジル人の若手選手として渡独しTSGホッフェンハイムと契約し、そしてオーストリア(ラピド・ウィーン)での武者修行を経て復帰、その年にリーグ戦29試合に出場し7得点をマークし、クラブ記録の移籍金4500万ユーロを残して、ニューカッスルへと渡ったジョエリントン。そして今、ホッフェンハイムでは再び同じ光景がみられようとしている。

 ジョエリントンと同じくブラジルからホッフェンハイムに加入した若手で、ジョエリントンと同じくセンターフォワードを本職とし、ジョエリントンと同じくオーストリア(LASK)で武者修行を積んだ、ジョエリントンと同じ代理人を利用するジョアン・クラウスだ。2017年に加入し、まずはセカンドチームで新天地に慣れた後、まずはヘルシンキに度21得点をマーク。得点王と優勝というオマケもつき、2019年からレンタル移籍したLASKにて、今季は28試合に出場し12得点をマークしてきた。

 かつてジョエリントンがそうだったように、どうやら23才のFWにもブンデスリーガでの挑戦の時を迎えたようだ。同選手との契約を2022年まで残すホッフェンハイムでは、この夏にトップチームに組み込んでいくことを計画しているところであり、ブラジルとイタリアの国籍をもつ、ドイツ系ブラジル人がこれからどのような成長をみせるか、注目されるところだ。


 その一方でホッフェンハイムでは、1.FCザールブリュッケンからマーカス・マン氏が、今冬より空位となっていたユースセンター代表として復帰。ブンデス4部相当で優勝を果たしたクラブの競技部門代表を務めていた同氏は、2014〜2016年まで選手として在籍。また2008/09シーズンには、アレクサンダー・ローゼン氏と、3部シュトゥットガルター・キッカースで同僚だった間柄でもある。