京都セントラルインの外観(帝国データバンク撮影)

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 (株)京都セントラルイン(TDB企業コード:500579404、資本金1000万円、京都府京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町30、代表堀江崇寛氏)は、4月29日に事業を停止し、事後処理を辻孝司弁護士(京都府京都市中京区両替町通丸太町下る西方寺町160-2、京都はるか法律事務所、電話075-746-2227)ほか1名に一任した。

 当社は、2004年(平成16年)9月に設立したホテル経営業者。京都の繁華街である「四条河原町」交差点から徒歩1分の場所に客室数138室のホテル「京都セントラルイン」を構えていた。京都市中心部への利便性を活かし、京都を訪れる観光客やビジネスマンを対象に営業展開し、約2億5000万円の年商規模で推移していた。

 しかし、近年は京都市内のホテル建設ラッシュが進んだことで同業者との競合が激化。京都らしい内装デザインを施すなど差別化を図ることで集客力向上に注力していたものの、価格競争に拍車がかかり、収益性が悪化していた。

 2020年に入ってからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でインバウンド需要が激減。全国緊急事態宣言を受け4月21日から臨時休館していたものの、先行きの見通しが立たなくなり事業継続を断念、今回の事態となった。

 負債は、約1億8000万円。