本店が入居しているビル(帝国データバンク撮影)

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 サクラ産業(株)(TDB企業コード:982173963、資本金6850万円、東京都品川区西五反田7-22-17、登記面=東京都品川区東中延2-10-7、代表塚原正浩氏)は、4月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は高田千早弁護士(東京都中央区銀座3-13-19、LM法律事務所、電話03-6281-5505)。

 当社は、1962年(昭和37年)7月創業、翌63年(昭和38年)5月に法人改組。美容院向けのカラー剤やシャンプー、コンディショナーなどのヘアケア用品や、ドライヤー、アイロンなどの美容器具の卸を主体に小売も手掛けていた。ナショナルブランドを中心に一部自社ブランド品を扱い、本社のほか名古屋や福岡、静岡などに拠点を構え営業を展開し、小売部門として「ヘアラボ」の店名で都内や北海道などに約4店舗を出店していた。関連会社や同業者との協業により全国にネットワークを築き、物品販売にとどまらず、ヘアサロンの開業支援や開業後のセミナー開催で顧客の業績拡大へつなげ、それによって自社の業績伸長を図り、2008年3月期には年売上高約44億円をあげていた。

 しかし、売り上げが一進一退の状況下において、取引先の倒産によって1億円強の不良債権が発生。債務超過状態が続く余裕のない繰り回しを強いられていたなか、今回の措置となった。

 負債は2019年3月末時点で約28億8000万円。