井上との対戦が期待される相手は?【写真:Getty images】

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「ネリでは相手にならない」、米メディアは井上とリゴンドーの対決に期待

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級で優勝し、パウンド・フォー・パウンドでも3傑入りするなど、2019年の主役の1人となったWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。海外メディアは“2020年に見たいマッチアップ10傑”に、井上VS五輪連覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦をピックアップ。寸評では「ルイス・ネリでは相手にならない」とし、メキシコの悪童ではモンスターに太刀打ちできないと分析している。

「今年実現が期待されるマッチアップ10選」を特集したのは、米ボクシングメディア「ボクシングインサイダー」だった。「マッチアップという点では、2019年のボクシング界は信じられないほど最高だった。だが、それは過去の話。ここでは今の話をしよう」と切り出した記事では、2020年のボクシング界に寄せられる大きな期待感について触れている。

 記事では、すでに2月に対戦が決定したデオンテイ・ワイルダーとタイソン・フューリーのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、また自動車事故に遭ったWBC&IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンスを候補から外し、ファン垂涎のマッチアップ10選を掲載。「デビン・ハニーVSガーボンタ・デービス」「サウル・アルバレスVSアーサー・ベテルビエフ」といった夢のマッチアップが並ぶ中、その大トリとして「Naoya Inoue」の名前が登場した。相手はスーパーバンタム級で2団体を制した“ジャッカル”の異名で知られるリゴンドーだった。

Sバンタム級への転向推奨「ナオヤがバンタム級でやり残したことは何一つない」

 寸評では「ナオヤ・イノウエがバンタム級でやり残したことは何一つない。ルイス・ネリとノルディ・ウーバーリの存在について言及することもできるが、彼らがモンスターに相手になると本気で信じている人間は誰もいない」とし、ネリやWBC王者ウーバーリではモンスターの対戦相手としては物足りないと分析している。

 同時に「新しい挑戦、新しい階級に乗り出す時が来た」とスーパーバンタム級への昇級を勧めた上で「ベテランのギジェルモ・リゴンドーは150歳くらいに見えるかもしれないが、依然としてこの階級のエースだ。ファンが必要とするマッチアップだ」とし、五輪で2大会連続で金メダリストとなった39歳と激突を期待している。

 リゴンドーはWBA世界バンタム級王座決定戦でリボリオ・ソリス(ベネズエラ)との対戦が予定されていたが、ソリスのビザ取得が叶わず延期となっている。リゴンドー自身も井上との対戦に意欲を燃やしているが、対照的な両者のマッチアップは実現するのだろうか。(THE ANSWER編集部)