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高速道路で見かけたインターチェンジ(IC)の案内板。「ETC専用」と書いてあるけど、もしも誤って降りてしまったらどうなるのでしょうーー。

ETC搭載車に限定したインターチェンジのことを「スマートIC」といいます。国土交通省によれば、現在のETC利用率は約92%。普及率の高さも背景にして、各地でスマートICを見かけるようになりました。

しかし、いまだにETCを搭載していない車も一定数あります。乗るのはもっぱらレンタカーという人はETCカードを持っていないかも知れません。また、車載器の故障やETCカードを忘れてしまうということがあるかもしれません。

もしも、ETC非搭載の車でスマートICに入ってしまったらどうすればよいのか、NEXCO中日本に聞きました。

●バックで戻ろうとするのは絶対にダメ

ーー誤ってスマートICに進入した場合、どうすればいいですか

「その場合、ETCレーンの開閉バーが開かないようになっています。スマートICには係員がいませんが、係員がいる料金所につながるインターフォンがレーンのそばに設置されていますので、まずはそちらで事情をご説明ください」

ーーバックで戻ろうとするのはダメでしょうか

「誤進入してしまった場合でも、バックで出ようとするのは、後ろから車がきていることもあり大変危険ですので、絶対にやめてください」

ーーインターフォンで連絡をとったあとはどうなりますか

「スマートICには、ETCレーンを通過できない場合などに備えて、Uターンなどで退出できる箇所(レーン)を設けています。係員の指示にしたがい、状況を確認の上、退出していただくことになります」

●今後もスマートICは増える見込みだが、NEXCOが増やそうとしているわけではない

ーー今後もスマートICを増やす予定などはありますか

「現在も整備中のスマートICがありますので、今後も増える見込みですが、スマートICはNEXCO各社が主導的に増やそうと計画を立てて整備するものではありませんので、NEXCO中日本として増やす予定があるというわけではありません」

ーーでは、どのような過程でスマートICは整備されているのでしょうか

「まず地方自治体がスマートICの必要性について検討し、『この場所にスマートICを整備したい』ということを示した段階で、勉強会・準備会などが立ち上がり、NEXCO各社を含めた地域での検討・調整が行われます。

その後、十分な利用が見込めるかなど検討・確認などを行った上で、最終的には国・会社・地方自治体が関わる地区協議会などから国へ実施計画書を提出し、許可が下りたら新規事業として整備されます」