AFX通信によると、米自動車各社が1日発表した2月の米自動車販売台数は、ガソリン価格の高騰や競争の激化でSUV（スポーツ用多目的車）を含むトラック部門の売り上げが減少したものの、日本勢の躍進などで前年同月比1.7％増と2 カ月連続の増加となった。米調査会社オートデータによると、2月の販売台数は、年率換算（季節調整済み）で、好調だった前月（1764万台）からペースが鈍化したものの、前年同月の1642万台を上回る、1661万台となった。

　　前月に揃って前年比増加していた米ビッグ3の2月の販売台数は、GMが、前年比2.5％減の30万1545台、フォードが同4.0％減の20万4846台、3位のダイムラークライスラーは同4.0％増の20万7723台となった。日本勢のトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>はそれぞれ増加し、各社の2月の販売記録を更新した。

　　GM（ゼネラルモーターズ）は乗用車が前年比13％減、大型SUV（スポーツ用多目的車）を含むトラック部門が同5.3％増加した。同社の「ハマー」は200％超増、「シボレー・タホ」は47％増だった。フォードは、乗用車は前年比1.4％減、トラックは同5.4％減。ダイムラーは、メルセデス・ベンツ部門が前年比28％増と健闘した。

　　日本勢はでトヨタが同2.4％増の16万6940台、ホンダは8.7％増の10万6644台、日産は2.2％増の8万4241台となり、日本のビッグ3各社が揃って2月の販売記録を更新した。

　　個別では、トヨタ自動車は、高級車「レクサス」が同7.1％増、ホンダは高級車部門のアキュラが12.4％減と振るわなかったが、乗用車とトラックの両部門の販売増で相殺された。日産自動車は、トラックが0.3％減と振るわなかったものの、乗用車が4.6％増加した。　【了】

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