NTTが2025年度までに、電力を供給する独自の送電網整備などに、6000億円規模を投じることがわかった。

 地震台風などの災害時に大手電力会社の送電網が途切れて停電しても、電力供給の契約先に安定的に電気を届けられる体制を整える。

 NTTはすでに、太陽光発電事業や、事業者や個人向けに電力を販売する小売り事業に参入している。ただ、電気を届けるための送電網は、大手電力に頼ってきた。

 今後、太陽光や風力、バイオマスといった再生可能エネルギーの発電拠点を新設するほか、全国に約7300か所あるNTT東日本やNTT西日本の電話局にある蓄電池を充実させる。こうした拠点から、独自に整備した送電網で工場や病院などの契約先に電力を供給する。

 一連の事業には、25年度までに毎年1000億円規模を投資する。電力子会社「NTTアノードエナジー」が主導する。送電網整備には、他の民間企業にも参加を募り、共同で運用することも検討している。NTTは、電力事業の売上高を25年度までに現在の2倍となる6000億円に増やす計画だ。