AFX通信によると、米企業情報・財務データの調査会社マージェント・オンラインによると、アジアのIP電話（VoIP）市場は、2005年から2009年まで、毎年10億ドル（約1180億円）ずつ成長し、2009年には、市場規模が100億ドル（約1兆1810億円）を超えるとの見通しを発表した。IP電話とは、IPネットワークを使って行われる音声通話。

　　また、アジアにおけるスマートフォン（音声通話以外のインターネット接続やデータ処理などの機能を持った携帯電話）については、第3世代（3G）への移行が始まるとしており、中国での需要も高まる見通しだとしている。マージェントによると、中国では、2005年末時点の電話の利用者数は7億3600万人で、うち携帯電話は3億9300万人、固定電話は3億5300万人となっている。中国製携帯電話の輸出数は、2005年10月で前年比60％以上増の660万台。

　　携帯電話市場が急成長を続けているインドでは、昨年11月の携帯電話の契約者数は5531万人となり、10年前の2倍以上となった。インドは、電気通信事業への投資や新規参入者を募るため、同国で事業を行っていない新規参入者に対してだけ、3Gサービスの一部を開放する見通しだ。【了】