2年前のCL決勝を思い起こさせるミスを犯したカリウス(右)。大敗の原因となっただけに厳しい意見が……。(C) Getty Images

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 ベジクタシュのGKロリス・カリウスが、またもやらかしてしまった。

 現地時間9月19日に行なわれた、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節、スロバン・ブラチスラバ戦。0-0で迎えた14分だった。

 相手GKが前線へパントキックを蹴ると、ワンバウンドして大きく跳ねたボールがカリウスの前へ。ドイツ人守護神は、これをペナルティーエリアの外に出てヘッドでクリアしようとしたのが、バウンドが合わなかったのだろう。頭には触れたものの、ボールは後方へ。追ってきた敵のFWにこれを拾われ、無人のゴールに流し込まれてしまった。

 痛恨のミスで先制されたベジクタシュは、勢いに乗ったスロバキア王者の攻撃を抑えられず、2-4で敗北。守護神が批判を浴びたのは言うまでもない。
 
 カリウスといえば、リバプール時代に出場した17-18シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝での大ポカで知られている。アンダスローをレアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマの伸ばした足に当てられ、ボールは無人のゴールへ。この時も0-0という状況で、相手に流れを引き渡す先制点をプレゼントしてしまった守護神は、ガレス・ベイルのミドルを取り損ねて3点目を献上したプレーも含めて、戦犯扱いされたのだった。

 この大一番でのミスが相当に堪えたのか、その後もショックを引きずり、ベジクタシュ移籍後も精彩を欠く試合が少なくない。今回のプレーにも、当然ながら厳しい言葉が寄せられている。

「あ〜、またやった」
「精神的に壊れている」
「呪われているな」
「ショッキングなミス」
「カリウスにとっては普通のこと」
「これでキャリアは終わったな」

 試合後、失点を招いた張本人は、自身のインスタグラムを通じて、次のように謝罪している。

「チームにとっても、ファンにとってもこの敗戦が痛いのはわかっている。怒っている人も、失望している人もいるだろう。最初の失点は自分に責任がある。しっかりクリアすべきだった」

 完全に自信を喪失してしまっている感があるカリウス。一刻も早く立ち直ってほしいものだが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部