CBS MarketWatchによると、インターネット小売最大手の米アマゾン・ドットコムは2日の米株式市場の大引け後、第4四半期決算を発表した。それによると、コスト増と売り上げの不振に加え、前年同期では2億3900万ドルの税還付金を計上したことから、最終利益は前年同期比43％減の1億9900万ドル（1株当たり47セント）となった。うち、税還付金は3800万ドルだった。

　　同四半期の営業利益は、同9％増の1億7700万ドル。また、売上高は、29億8000万ドルとなり、市場予想の30億8000万ドルを下回った。同社は、送料無料キャンペーなどを行った結果、営業経費は同32％と大幅に増加した。

　　同社は、2006年の業績について、営業利益を、市場予想をやや下回る3億7000万−5億1000万ドル、売上高は、市場予想と同水準の98億5000万−104億5000万ドルになるとの見通しを示した。市場予想では、最終利益見通しは前年比62％増の1株当たり95セント、売上高見通しは、同18％増の101億6000万ドルとなっている。

　　同社の株価は米ナスダック市場で2日、前日比2.82％安の42.74ドルで通常取引を終えた後、時間外取引（午後6時8分）で、同日終値比8.40％安の39.15ドルで推移した。【了】