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もくじ

ー 全部で11種類のバリエーション
ー A45に対抗するRS3 400ps超に
ー バーチャル・コクピットは標準装備に

全部で11種類のバリエーション

次期型アウディS3セダンのテスト車両が目撃された。そのベース・モデルとなる新型A3は、9月のフランクフルト・モーターショーで発表される見込みだ。

さらなるパワーアップとテクノロジー面の大幅アップグレードが期待される次期型S3を含め、新型A3のラインアップは、2022年までに11種類のバリエーションが揃うことになる。

現行モデルと同じMFAプラットフォームを使った新型A3は、これまで5ドア・ハッチバックのテスト車両が既に目撃されているが、さらに4ドア・セダンと5ドアのリフトバックが設定される。

おそらくこのリフトバックには、これまで5ドア・ハッチバックに使われていた「スポーツバック」という名前が与えられ、新型の5ドア・ハッチバックは単にA3というバッジのみが付けられるだろう。3ドア・ハッチバックのA3は2017年に廃止されている。

さらにA3とS3のコンバーチブルが登場してラインアップは完成する。ただし現行世代と同様、最も高性能なRS3のオープントップ仕様は作られない。

RS3は400ps超 A45に対抗

それ以外のバリエーション、つまりハッチバック、リフトバック、セダンはS3とRS3に設定され、最終的にA3シリーズは全部で11モデルにも上ることになる。S3と競合するBMW M135iとメルセデス-AMG A35(どちらも今後、4ドア版が登場する予定)は最高出力が300〜340psの間だが、関係者によると次期型S3は330ps程度になるという。

その前に発売されるTTSのマイナーチェンジ版は、現行型S3とエンジンを共有するが、ガソリン微粒子フィルターを装着したことで、最高出力は(英国仕様の現行型S3より)わずかに減少し、306psに留まる。

代わりに最大トルクは2kg-mほど増加し、40.8kg-mとなった。また、6速マニュアル・ギアボックスは廃止され、7速デュアルクラッチ式オートマティックのみとなる。

一方、次期型RS3の方は、おそらく新型メルセデス-AMG A45に対抗するため、400ps以上に高められる可能性がある。エンジン自体は現行モデルの2.5ℓ直列5気筒を引き継ぐだろう。

バーチャル・コクピットは標準装備に

11モデルにおよぶラインアップは、メルセデスAクラスのハッチバックとサルーン、CLAクーペの全モデルと、35および45のバッジが付いたAMGバージョンを含め、すべてに対抗できるだろう。

新型A3のスタイリングは、路上で撮影されたテスト車両のスパイ写真を見る限り、他のアウディの最新世代モデルに続き、幾何学的なフロントエンドとシャープなテールライトが採用されるようだ。車内にはアウディのバーチャル・コクピットが標準で装備され、インフォテインメントのスクリーンは2種類のサイズが用意される。