10代・20代・30代のSNSに関する意識調査

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職場の先輩や上司のSNSアカウントを知っているユーザーの中には「投稿を見たくて探し出した」人が一定数いる。また先輩・上司とSNSで相互につながっていることを「話のネタになる」、「お土産がねだれる」などポジティブに捉える人もいるようだ。

こんな実態が、イラスト売買サイト「SKIMA」を運営するビジュアルワークス(東京都豊島区)が2019年6月20日に公表した「10代・20代・30代のSNSに関する意識調査」の結果からわかった。

「会話の流れで」上司とSNSでつながった

まず予備調査として、18歳から39歳の男女1万人にSNSの登録状況を聞き、最も利用しているSNSについて調べた。年代を問わず最も人気なのは「ツイッター」で、年代が若いほど利用率も高い。「フェイスブック」は30代の27.1%が利用しているが、10代ではわずか1.5%だ。

調査では「先輩・上司とSNSの関係性」にフォーカスし、1万人の中から18歳〜39歳の先輩・上司のSNSアカウントを知っている男女689人を対象に「どういう経緯でつながったか」、「アカウントを知った理由は何か」についても迫っている。

先輩・上司のSNSアカウントと「相互につながっている」人(SNS別に回答数は「フェイスブック(n=354)」、「インスタグラム(n=220)」、「ツイッター(n=120)」。「n」はサンプル数、以下同)は、どういう経緯でつながることになったのか。ツイッター、フェイスブック、インスタグラム全てトップ3の回答が同じで、順に「会話の流れでつながった」、「上司に発見された」、「上司にアカウントを聞かれた」という結果だ。

「一方的に先輩や上司のアカウントを知っている人」(SNS別に回答数は「フェイスブック(n=120)」、「インスタグラム(n=90)」、「ツイッター(n=90)」)はどうか。アカウントを知った理由として最も多いのは、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム全て「会話の流れ」だ。しかし調査では特筆すべき点として「『投稿を見たくて探し出した』が全てのSNSで15%以上いることではないか」と指摘している。約6人に1人が上司のSNSアカウントを探し出している計算だ。

「DMで仕事の相談出来る」「常に監視されてるみたい」

先輩・上司とSNSでつながって「良かった」という回答が多いのは「インスタグラム(50.0%)」、一方で最も良くなかったと思われているのは「フェイスブック(15.0%)」だ。「良かった」、「どちらでもない」、「良くなかった」理由はそれぞれ以下の通り。

・良かった

「お土産のおねだりができる(21歳・男性)」
「近況が連絡を取らなくても知ることができ、話のネタになる(31歳・男性)
「DMで仕事の相談などが出来て、普段は趣味の近況をタイムラインで追える(38歳・女性)」

・どちらでもない

「ネガティヴな投稿をしづらくなった反面、ポジティヴな投稿はいいように受け取ってもらえるのでどちらともいえない(38歳・男性)」
「仲の良い上司は問題ない。ただの上司と部下の関係であれば素のツイートがしにくい。上司は上司でも前の仕事先の上司なので特に何も考えていない(22歳・女性)」
「話題は出来たが、知られたくない事は載せられない(29歳・女性)」

・良くなかった

「常に監視されてるみたいで気持ち悪い(28歳・男性)」
「上司の承認欲求がめんどくさい(36歳・男性)」
「発信する内容に気を使う、趣味のことを話せない(29歳・女性)」