Microsoftが「Excel」アプリのアップデートを発表しており、Android版では紙の資料に印刷された表をスマートフォンのカメラで撮影するだけでデジタルデータとしてExcel内にインポートできるようになりました。

New to Microsoft 365 in February-advancing security and empowering a modern workplace - Microsoft 365 Blog

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2019/02/28/new-to-microsoft-365-in-february-advance-security-and-empower-a-modern-workplace/

Microsoft Excel will now let you snap a picture of a spreadsheet and import it - The Verge

https://www.theverge.com/2019/3/1/18246429/microsoft-excel-covert-photos-data-tables-editable-table-ai-feature

MicrosoftがMicrosoft 365のアップデートを発表しました。この中で、Android版のExcelアプリで、紙の資料に印刷された表をスマートフォンのカメラで撮影すると、表のデータを完全に編集可能なテーブルに自動で変換し、Excel内にインポートできるようになったことが明かされています。この機能の登場によりユーザーは紙の資料で配布された表のデータを手動で入力する必要がなくなります。

最新の画像認識技術で紙の資料に印刷された表を認識し、データとして取り込む様子は以下のGIF画像でチェックできます。



この機能は2018年9月にMicrosoftが開催したイベント「Microsoft Ignite 2018」の中で発表された新機能で、2019年3月になりついにアプリに実装されたというわけ。

「Excel」にAIをフル活用した高度な新機能が4つ追加される - GIGAZINE



記事作成時点ではカメラで撮影して表を取り込む機能を有しているのはAndroid版のExcelのみですが、Microsoftは「すぐにiOS版アプリでも実装されることになる」と記しています。なお、この機能はMicrosoft 365ユーザーが使えるようになるものとのことです。

その他、2019年2月に登場した新機能として、新しい脅威探知サービスの「Microsoft Threat Expert」、医療関係者に安全なコミュニケーションとコラボレーションを提供する新機能、Windows 10とOffice 365 ProPlusアプリの互換性の問題に対応するために設計された新しいサービス「Desktop App Assure」、Microsoftのスマートフォン向けセキュリティアプリの「Microsoft Authenticator」でMicrosoftアカウントのセキュリティ警告に関する通知を電話で受信可能になったこと、アプリ・ドキュメント・ユーザーなどの必要なものにすばやくアクセス可能なWindows 10向けの「Office」アプリ、Microsoftのタスク管理アプリ「Microsoft To-Do」でタスクに写真やファイルを追加可能になったことなどが挙げられています。