プロ34年目のシーズンを迎える横浜FCのFW三浦知良【写真:Getty Images】

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自身が持つJリーグの最年長出場ならびにゴール記録更新に期待が懸かるカズ

 27年目の開幕を迎えたJリーグ

 1993年からすべての時を知るレジェンドと言えばもちろん、横浜FCのカズこと元日本代表FW三浦知良だ。チームは24日に敵地でのJ2開幕戦V・ファーレン長崎戦に臨み、自身が持つJリーグ最年長出場ならびにゴール記録更新に期待が懸かるが、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」が、今週末の”世界のサッカー8大トピックス”の一つにカズを挙げている。

 同誌の記事では、現在レバークーゼンを率いるペトル・ボシュ監督が、かつて指揮を執ったものの解任の憂き目にあったドルトムントとの「リベンジマッチ」、プレミアリーグ首位リバプールに挑むマンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督、セリエAのインテルで主将を剥奪されたアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディがメンバー外となる可能性があることなどに注目している。

 そのなかで唯一、アジアから選出されているのがカズだ。「経験豊富なストライカーは52歳となる」との見出しとともに、このように記されている。

Jリーグは今週末に新しいシーズンを迎えるが、最も興味深い出来事がJ2で生まれる可能性がある。ベテランストライカー、三浦カズは火曜日(2月26日)に52歳の誕生日を迎える。そんな彼が所属する横浜FCは日曜日にVファーレン長崎と対戦し、彼に出番を与える可能性がある」

 この年齢でも公式戦に絡めるチャンスがあることを大きなトピックとして捉えているのが分かる。そして同誌は、カズの現状についてもこう紹介している。

「1986年にブラジルで唯一無二のキャリアを始めたカズは、スパイクを脱ぐことなく、2018年には計9試合の途中出場を果たし、横浜との契約を延長した。ミウラの直近のスタメンは2017年4月まで遡るため、キックオフからチャンスを与えられることはなさそうだが、彼が数秒間ピッチに立てば歴史は作られるだろう。読者の皆さんはクラウディオ・ピサーロの出場こそが最年長と思ったかもしれないが」

 先週末のブンデスリーガでゴールを決めた、元ペルー代表の40歳FWピサーロの名前を持ち出すほどだ。カズはこれまでもゴールを決めると各国メディアで扱われるなど、なお注目を集めている。昨季J2でJリーグ最年長出場記録を51歳8カ月9日に更新したカズ。52歳を目前にしてのプロリーグの公式戦出場となれば、再び熱視線を集めることは必至だ。(Football ZONE web編集部)