21日放送、テレビ東京「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」では、ピースの又吉直樹が広島東洋カープの新井貴浩にインタビュー。今季限りでの現役引退を決めた想いに迫った。

選手会長の會澤翼の発案で、ホーム最終戦で「1693三振、242併殺打、175失策」という現役最多の不名誉な記録とともに、悔しがる自身のイラストが描かれたTシャツを送られた新井。「いま考えると、これだけ悔しい思いをしているということ」だと話す。

そのうえで、「楽しいことが好き」という新井は、「周りが沸いたり、笑いが起きたり、楽しい、良い雰囲気になるなら、それは僕も好きなので」とコメント。又吉が「愛されているのがすごく伝わる」と返すと、新井は笑顔を見せた。

入団当初は「その日その日の練習をなんとか乗り越えていく」状態で、「本当にしんどかった」という。ベッドに入ればすぐに眠りにつき、目覚めると「憂鬱になる」ため、朝が来るのが怖くて夜寝たくないほどだったと明かす。だが、「クビになる前に1回1軍に上がりたい」と練習に励んだ。

26歳で4番に抜擢され、名実ともにチームの顔となった新井は、優勝と無縁だったが、晩年になって3連覇を経験。黄金期が来るとは「想像していなかった」と笑う。

そして迎える引退のとき。新井は「最後の1年と思って臨む若い選手もいるかもしれない。そういうことを考えたら、今年がいいんじゃないかと、周りの状況も見て考えました」と決断理由を明かす。

レギュラーのほとんどが「打つ・守る・走る、すべてにおいて高いレベル」の広島だが、離脱者が出ても穴を埋められるほど層が厚くなった。それだけの選手が次々出てくることが「うれしかった」という新井は、「お前たち頑張れよ」という思いで見てきたという。

最後に、やり残したことを問われると、新井は「やっぱり最後に、日本一になりたいですね」と回答。「最後の最後なんで、なんとか日本一になりたいですし、ファンの方に最後、喜んでもらえたらいいな」と、日本シリーズ優勝に向けて意気込んだ。