超高速モバイルバッテリーを開発した鵜沢社長(左)

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 アプライドサイエンス(千葉県市川市、鵜沢正和社長、047・390・1788)は、3分間でフル充電できるスマートフォン向け超高速リチウムイオンモバイルバッテリーを開発した。電池容量は3000ミリアンぺア時。専用充電器とセットで2019年春から量販店や通販サイトなどで販売する。価格は市販品と同等を目指す。当初の月産能力は5万台。

 同社のクラスター微細化技術を活用し、電解液に含まれる活物質の粒径にばらつきを持たせることで電極表面に満遍なく分散させることに成功した。電気抵抗が小さく電気を短時間に大量に流しても熱の発生量が少ない。開発技術を活用して電気自動車(EV)への転用も視野に入れる。

 量産に向け、バッテリー事業に今後乗り出すマレーシアのクンプラン・パワーネット(クアラルンプール)と提携。ライセンスの優先使用権を与えた。同社は日本で工場を建設する計画で、20年度までに年間700万台の販売を目指す。