1日、日本テレビ「ウェークアップ!ぷらす」では、元体操選手・池谷幸雄氏がゲスト出演。日本体操協会や渦中の塚原千恵子女子強化本部長について語った。

まずは同協会の強権体質について、「これは昔からある話というか、そういう噂もありました」と切り出した池谷氏は、1991年に朝日生命に所属する選手の採点に不満を抱いた選手ら55人が起こしたボイコットを挙げ、「そういうことは僕が現役の時から聞いてはいました」と変わらぬ体操界の実情に触れた。

また、「ボイコットまで起きたのに(体操界の)体質は変わらなかった?」と訊かれた池谷氏は、「今の時代だったら、こういうことになっていたと思う」と前置きすると、「あの時代はここまでマスコミまたはメディアが発達していなかったので、SNSもありませんでしたし、ある意味握りつぶせた、抑えることができたんじゃないかと思う」と持論を展開した。

その上で、塚原夫妻の体操界に対する権力の程度を訊かれると、池谷氏は「(塚原千恵子氏を)女子強化本部長というのは実質女子の体操界のトップでありますから、ほとんどのことを決める権限がある程度ある」といい、「最終的には常務理事会っていうんですけども常務理事会の中で(塚原夫妻が)2人いると大分有利ですよね。物事を決めるときに。そういう意味でものすごく大きな力を持っていたっていうことは事実だと思います」と見解を述べた。