エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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2位にはヤンキースのトーレス、ナ新人王最有力はナショナルズのソト

 2018年、エンゼルス大谷翔平投手は、ベーブ・ルース以来となる100年ぶりの二刀流として米国でセンセーションを巻き起こした。6月に右肘靭帯損傷の影響で一時戦列を離れたが、打者としては、今季ここまで打率.271、12本塁打、34打点、投手としては4勝1敗、防御率3.10という成績を残している。米野球専門データサイト「ファングラフス」では、今シーズンの新人王レースを分析。ア・リーグ部門では、61.3パーセントという圧倒的な確率で大谷の受賞が予想されている。

 特集では、野球の成績予測システム「ZiPS」を用いて、ア・リーグの新人王争いを分析。「Shohei Ohtani」は確率63.1パーセントで堂々の1位に選出され、圧倒的本命と分析されている。

 2位はヤンキースのグレイバー・トーレス内野手で15.6パーセント、3位がインディアンスのシェーン・ビーバー投手で7.4パーセント、4位がヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手で7.1パーセントとなっている。

 同時に、100年ぶりに二刀流の男をどう正確に評価すべきか、その物差しを見出すことは簡単ではないという。特集では「ア・リーグの新人王レース予想で最も難しいのはショウヘイ・オオタニをどうすべきなのかということだ。二刀流をいかに扱うかに関して、活用できるガイダンスは存在しない」と指摘。最終的には打者としてのみの評価としたが、投手としての活動時期を補うために、大谷のERA+とOPS+がほぼ同じ数値であることから、今季投手として対戦した打者200人を200打席として換算し、打者・大谷の評価に上積みさせたという。

 一方、ナ・リーグの新人王予想はナショナルズのフアン・ソト外野手が40.4パーセントでトップ。2位はブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手が15.8パーセント、3位はマーリンズのブライアン・アンダーソン内野手が13.2パーセントで選出されている。

 現在は、打者として試合に出場しながら、投手として復帰の道を歩んでいる大谷。稀有な存在の二刀流を、投票権を持つ全米野球記者協会の記者たちはどう評価するのだろうか。(Full-Count編集部)