セネガル戦を現地観戦した久保は、刺激を受けながらもA代表との差を感じたようだ【写真:Getty Images】

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冷静に自分の立ち位置を把握、W杯現地観戦が飛躍のきっかけとなるか

 U-19日本代表は、ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場しているA代表チームに同行し、コロンビア戦に続いてセネガル戦も現地観戦した。

 17歳のFW久保建英は日本代表の戦いぶりに大きな刺激を受けながらも、A代表との差を感じているようだ。

 U-19日本代表の面々は、19日のW杯初戦コロンビア戦(2-1)に続き、24日のセネガル戦(2-2)も現地のスタジアムで観戦。二度リードされる苦しい展開となるも、MF乾貴士、MF本田圭佑のゴールで二度追いつき、最終的に2-2のドローに持ち込んだ。

 西野ジャパンの選手たちが目の前で激闘を繰り広げ、その様子を目の当たりにした久保は「これから自分もサッカーをやっていくうえでプラスになる」と触発された様子だった。24日のセネガル戦から2日後の26日には、A代表のベースキャンプ地であるカザンでU-19日本代表とU-19FCルビン・カザンの親善試合(30分×3本)が行なわれ3-0と快勝。久保は2本目と3本目に出場し、W杯現地観戦でモチベーションも高まるなか、2ゴールと一人気を吐いている。

 セネガル戦の西野ジャパンについても「相手を上回っていた」と称賛している一方、自分のスタイルと重ね合わせ、A代表でのプレーイメージをどのように膨らませていたのか。元バルセロナ下部組織出身で大きな注目を集める久保だが、「今の自分が重ね合わせるのはおこがましいです」と、冷静に自分の立ち位置を見つめている。現時点ではA代表とのレベルの差を痛感しているようだ。

 もっとも東京五輪で活躍が期待される世代でも着実に頭角を現わしており、練習試合でも2ゴールと強烈な存在感を放った。FC東京では壁に直面している感もあるが、今まさに飛躍を遂げようとしている時期だ。W杯現地観戦がそのきっかけとなるだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)