【MLB】大谷翔平、「何でもできる」才能に感嘆の声 米解説「走塁を見てください」
止まらない打者・大谷、満塁好機で自身初三塁打
エンゼルスの大谷翔平がまたも快音を残した。12日(日本時間13日)の敵地ロイヤルズ戦。「8番・DH」で2試合連続でスタメン出場すると、7回2死満塁で走者一掃の三塁打を記録。メジャー自身初の三塁打で7-1の勝利に貢献した。この日の打撃には米メディアからも称賛の声が相次いだ。
この日は最初の2打席で凡退したが、1点リードの6回2死二塁で回ってきた第3打席で初の申告敬遠を経験。そして3点をリードした直後の7回2死満塁の場面では救援右腕マウアーの96.7マイル(約156キロ)の速球を捉え、右中間へダメ押しの3点三塁打を記録した。
9回の第5打席は三ゴロに倒れたが、4打数1安打1四球3打点の活躍でチームの5連勝に貢献。大谷はこの日でトラウトと並びチームトップタイの11打点となり、打率は.346となった。
前日の試合では先制タイムリーを放っており、これで野手スタメン試合で6試合連続安打。打撃面でも輝きを放っている23歳には現地でも称賛の声が上がっており、この日、エンゼルスの地元ロサンゼルスで試合を中継した「FOXスポーツ」では、解説を務めた132勝投手マーク・グビザー氏が「面白い場面でしたね。かつて、ここカンザスシティーで何度も見た外野手を思い出しますね。ウィリー・ウィルソンの姿です!」とコメント。「(走塁は)素晴らしいストライドでした! ショウヘイ・オオタニがメジャーリーグ初三塁打を記録、それも3打点となる三塁打です!」とその走力にも賛辞を送った。
ソーシア監督も大谷の才能に感嘆「彼は何でもできるんだ」
ウィルソンは主にロイヤルズでプレーし、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞などを獲得した名選手。シーズン83盗塁を記録したこともある快速の持ち主で、数多くの三塁打やランニング本塁打を記録したことでも知られている。グビザー氏は圧巻のスピードで三塁まで到達した大谷にウィルソンの現役時代を想起したようだ。
また敵地で試合を中継した地元メディアでは、かつてヤクルトにも所属した解説者のレックス・ハドラー氏が二刀流右腕の能力の高さを称賛。「彼の走塁を見てください。試合前に(エンゼルスの)マイク・ソーシア(監督)と話す機会があったのですが、そこで私はこう聞いたんです。“彼はどういった点で天才的な選手なんですか?”と。すると、彼の回答はこうでした。“ハッド、彼は何でもできるんだ。彼の走塁を見てごらんよ”」と話し、指揮官が大谷の才能に感嘆したエピソードも紹介した。
開幕から好調を維持している大谷。地区首位をキープするエンゼルスにおいて投打で不可欠な存在となっている。(Full-Count編集部)