CBS MarketWatchによると、携帯電話向けフラッシュメモリーの製造・販売などを手掛ける米サンディスクは20日、第3四半期(7−9月)決算を発表した。それによると、最終利益は前年同期比約2倍の1億750万ドル(約120億円)、1株当たり55セントとなり、アナリスト予想の35セントを大幅に上回った。一方、売上高は同45％増の5億8960万ドル(約680億円)でこちらも予想を大幅に上回った。

　　同社のエリ・ハラリCEO(最高経営責任者)によると、デジタル音楽が再生可能な携帯電話を中心に、全体的にフラッシュメモリーの需要が堅調に推移した。第4四半期については、大容量のNAND型フラッシュメモリーの販売が好調に推移すると見ている。同社は、NAND型フラッシュメモリー分野で、東芝<6502>と協力関係にある。同社は、第4四半期(10−12月)の見通しを公表しなかったが、市場予想では、売上高6億2200万ドル、1株利益0.45ドルとなっている。

　　また、同社は、3Dメモリー技術を手掛けるマトリックス・セミコンダクターを約2億5000万ドル(約290億円)で買収すると発表した。20日のサンディスクの株価は前日比1.18ドル(2.5％)安の46.38ドルで引けた後、決算発表後の時間外取引では、同日終値比8.54ドル(18.4％)高の54.92ドルに急騰した。【了】