18日放送、日本テレビ「シューイチ」では、野球解説者の里崎智也氏が、プロ入り同期でもある中日ドラゴンズの松坂大輔の現状について解説した。

現役時代に対戦し、WBCではバッテリーも組んだ里崎氏。当時の松坂について、里崎氏は直球の速さやスライダーの切れ味をたたえ、「僕のレベルだと球種にヤマをはらないとなかなか打てない投手」と絶賛。捕手という立場からは「本当に頼りがいのある、エースという存在」だったという。

その里崎氏が松坂復活のカギに挙げたのが、「コントロール」。力で相手を抑える豪腕のイメージがある松坂だが、3年前に肩の手術を受け、以前ほどのストレートの速さはない。技巧派に転向せざるを得ない中で、制球力が「生命線」になると述べた。

肩とヒジに不安がある以上、松坂は球数を少なく抑える必要もある。当然、コントロールが必須だ。里崎氏は、実際にオープン戦でも、四死球が少ないときの松坂は良いピッチングだが、悪いと苦戦していると指摘した。

ただ、投げ方自体はかなり向上しているという。里崎氏は、近年では確実に西武ライオンズの黄金時代のときに近づいているとし、「本当に素晴らしくなっている」と称賛している。

最も心配なのは、長いイニングを投げるスタミナがあるかどうか。それだけに、ここでも、やはりコントロールが重要になる。ストライクを取る制球力をつけ、球数を抑えれば、長いイニングを投げられるようになり、「そうなると自然に勝ち星はついてくる」と期待を寄せた。

最後に、里崎氏は“松坂世代”として「頑張ってもらいたい」「まだまだブイブイいけるところを見せてほしい」とエールを送った。