2月のバイト時給は1021円と今年も上昇傾向、リクルートジョブズ調査

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 リクルートジョブズの調査によると、幅広い職種でアルバイトやパートの募集時給の上昇が続いていることが分かった。

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■三大都市圏の2月時給は1,020円

 15日、リクルートジョブズが2018年2月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏・東海・関西)における平均時給は1,021円で、前年2月から20円増加(+2.0%)した。

 例年12月から1月は時給が下がる傾向にあり、今冬も昨年12月の1,030円から1月の1,019円と下がったが、2月に上昇したことで、今年も上昇しそうな傾向がある。なお平均時給の前年同月比プラスは、2013年7月以降56カ月連続、さらに増加率2%以上は、昨年2月以降13カ月連続となっている。

■幅広い職種で時給がアップ

 数多くの職種で時給が上がっており、特にコンビニスタッフ(2月時給:951円、前年同月比+3.2%、以下同じ)、レジャー施設業務全般(1,022円、+4.4%)、宿泊施設関連(1,018円、+4.1%)、チラシ・パンフレット配布(1,102円、+4.5%)、フード系の居酒屋・バー(1,013円、+3.3%)、メカニック(1,028円、+3.7%)、構内作業(1,163円、+5.6%)、警備員・監視員・パーキングスタッフ(1,050円、+4.4%)、財務・会計・経理系職(1,051円、+4.6%)、営業(1,192円、+9.6%)、歯科助手(1,004円、+3.7%)、介護スタッフ(1,053円、+3.4%)、美容師・理容師(1,034円、+3.3%)、エステ・ネイル・マッサージ(1,089円、+7.1%)、保育士(1,069円、+3.8%)などが大きく上がっていた。

■8つの職種で時給ダウン

 前年同月比で時給がダウンしたのは8つの職種のみ。化粧品販売(2月時給951円、前年同月比-16.1%、以下同じ)、キャンペーンスタッフ(1,180円、-1.0%)、中型・大型・バス・タクシーのトライバー(1,109円、-0.4%)、コールセンタースタッフ(1,212円、-0.3%)、データ入力(1,093円、-1.9%)、看護師(1,663円、-0.3%)、医療技術関係者(1,123円、-5.1%)、塾講師(1,276円、-5.8%)だ。

■今年の時給はどうなる?

 2017年における3大都市圏の平均時給は、1月に993円(前年同月比+15円、+1.5%)で始まった後、12月には1,030円(同+24円、+2.4%)まで上昇した。

 多くの業界で人手不足の傾向にあることから、今年も時給の上昇が予想できる。仮に前年同月比2%となった場合、12月には1,050円まで上がることになる。働く側からすれば大歓迎なのだが、雇用側が負担できるかどうかも問題だ。実際にはどこまで上がるだろうか。