戻ってこい錦織― 故障者が相次ぐ現状を英メディアが不安視「スターを失っている」
復活待たれるマレー、ジョコビッチ、そして錦織―「あまりに多くのスターを失っている」
テニスの全豪オープン男子シングルスは世界ランク2位のロジャー・フェデラーの優勝で幕を閉じた。36歳にして20度目のグランドスラム制覇という偉業を成し遂げ、完全復活を印象付けたレジェンド。しかし英公共放送「BBC」は、右手の故障から完全復帰を目指す世界ランク27位の錦織圭(日清食品)らの不在に注目し、「テニス界はあまりに多くのスターを失っている」と現状を危惧している。
記事ではフェデラー、そして、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)というレジェンド勢が完全復活を遂げる一方、復活を待たれる男たちがいることを指摘した。
「テニス界はあまりに多くのスターの名前を失っている。マレーの臀部は彼を永遠に停滞させ、ジョコビッチの肘も彼を後退させた。スタン・ワウリンカは彼の膝に、ケイ・ニシコリは彼の手首に苦しんでいる」
元世界ランク1位のアンディ・マレー(英国)は全豪オープンを臀部の痛みで欠場し、膝の故障で昨年手術を受けたワウリンカは2回戦で敗退。肘の故障で昨年後半戦を離脱した元1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)も4回戦で敗退した。
そして錦織は昨年8月に右手首を故障。ベルギーとマイアミでリハビリを進め、全豪オープンには当初参戦予定だったが、コンディションの問題で下部ツアー参戦に切り替え、先日の「ニューポートビーチ・チャレンジャー」に出場するも、1回戦で敗れた。
次戦は29日(日本時間30日)に、下部ツアー「ダラス・チャレンジャー」の初戦に臨む。フェデラー、ナダルが圧倒的な輝きを取り戻す間、故障と戦うスターとして登場した錦織。世界もエア・ケイの完全復活を願っている。(THE ANSWER編集部)