マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

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イチローがダルビッシュから4年ぶりヒット&5出塁の活躍、9回には“超遅球”撃ちも

 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手との3年ぶりの対戦でタイムリー二塁打を放ち、9回には捕手のニコラスの“超遅球”を打って話題を呼んだマーリンズ・イチロー外野手。その勝負強い打撃に米メディアから称賛の声が寄せられている。

 イチローは26日(日本時間27日)の敵地レンジャーズ戦で「6番・右翼」でスタメン出場。2回の第1打席ではショートゴロに倒れたが、4回無死一、三塁で迎えた第2打席で右中間へエンタイトル適時二塁打を放った。ダルビッシュはこの回途中で降板したため、この日の両者の対決はイチローの2打数1安打1得点となった。

 対するダルビッシュは3回2/3で9安打を浴び、自己ワーストの10失点。試合も10-22で敗れ、右腕は自身5連敗で9敗目(6勝)を喫した。1試合自責10は日本人メジャーリーガーでワースト、防御率は4.01となった。

 この試合でイチローは3四球を選んだ後、相手捕手ニコラスが登板した9回にも45マイル(約72キロ)のスローボールにタイミングを合わせて左前安打を放ち、2安打1打点3四球で計5出塁の活躍を見せた。

イチローに称賛の声、「史上最高のステータス」

 この試合を中継した米メディア「FOXスポーツ・フロリダ」で解説を務めたトッド・ホランズワース元外野手はイチローの2打席目の場面で「見てくださいよ。彼のスコアリングポジションに走者を置いた時の通算成績を。624打点です。神様、なんてことだ。打率.307。なんて打者なんだ」とキャリアを通じての勝負強い打撃に驚嘆。直後、ダルビッシュから二塁打を放つと、「イチローは変化球を待っていました。ほとんどホームランでしたよ。三振が必要な場面で彼は(変化球を)読んでいました。フライが必要な場面で、外野を越えてしまいました」と解説した。

 また、ダルビッシュ撃ちの場面ではマーリンズの球団公式ツイッターも「Greatest of all time(史上最高)」の頭文字(GOAT)にちなんだヤギの絵文字の用いて、「史上最高のステータス」と称賛。これに対してツイッター上では「イチローはおそらく彼が150歳になった時に引退するだろう」との声も上がった。

 ダルビッシュから4年ぶりのヒットを放ったイチローは今季3度目のマルチ安打でメジャー通算3059安打と伸ばし、歴代22位のクレイグ・ビジオ(3060本)まで残り「1」としている。(Full-Count編集部)