歴代最高のサッカー選手は誰なのか――この疑問に答えるのは難しいだろう。異なるポジション、そして特に異なる時代の選手たちを比較するのは容易ではないからだ。この議論は不毛だという声も後を絶たない。

だが、オランダ『Voetbal International』は今回、バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが「史上最高の選手」と位置付けた。アルゼンチンの偉大な先輩ディエゴ・マラドーナを上回るという。


まもなく30歳の誕生日を迎えるメッシは、リーガエスパニョーラ優勝8回、チャンピオンズリーグ優勝4回をはじめ、数々のタイトルを獲得。バロンドール受賞も歴代最多の5回と、すでにサッカーの歴史に名を残している。

だが、アルゼンチン代表ではワールドカップ(W杯)やコパ・アメリカで決勝まで駒を進めながらトロフィーを手にすることができず。2008年の北京五輪で金メダルを獲得したのみで、W杯を制したマラドーナとの違いはここにあるとの声も少なくない。


それでも、『Voetbal International』はメッシがマラドーナよりも上だと認定した。しかも、母国が誇るトータルフットボールの体現者、ヨハン・クライフ氏も3位に甘んじさせている。4位は「サッカーの王様」ペレ、5位はレアル・マドリーのレジェンド、アルフレッド・ディ・ステファノだった。

メッシのライバルであるマドリーFWクリスティアーノ・ロナウドは、歴代トップ5に選出されなかった。常に競争が注目されるメッシとC・ロナウドだが、オランダの名門メディアは前者に軍配を上げた形だ。だが前述のように、このテーマに正確な回答を出すことは難しい。『Voetbal International』のランキングも、すでに議論の的となっている…。