宇多田ヒカル「優しくて角取れた」周囲驚かせた帰国時の変化
「今回、久しぶりに会った宇多田さんは、昔のピリピリしたイメージと打って変わって、フレンドリーな感じで、子育ての話などをしてくれたんです。ずいぶん優しくなって、角が取れたように見えましたね」(音楽関係者)
子供を連れて8月末に帰国した宇多田ヒカル(33)。短期間で立て続けに『SONGS』(NHK・9月22日放送)、『Love music』(フジテレビ系9月30日放送)、『NEWS ZERO』(日本テレビ系・10月初旬)の収録をこなし、あわただしく英国に戻った。5年8カ月ぶりのテレビ出演だった。
「母・藤圭子さんが投身自殺で突然、亡くなったのが13年8月のことでした。あれから3年が経ち、宇多田さんは亡き母を思う時間が増えたそうです。9月2日付けウエブニュースのインタビューでも『一時期、何を目にしても母が見えてしまい、息子の笑顔を見ても悲しくなる時がありました』と語っています」(前出・音楽関係者)
何もかもを母と重ね、その面影を偲ぶ日々。そんな宇多田が、つねに母を感じるために身に着けているものがあるという。
「藤さんの葬儀は、無宗教で戒名も位牌もありませんでした。遺言どおり、遺骨も散骨したので、お墓もありません。宇多田さんに残されたのは、母の写真と散骨の前に残した少しの遺骨。宇多田さんは、その残った遺骨をペンダントに入れたそうです。今回、日本で仕事をする際も、このペンダントを身に着けていたといいます」(別の音楽関係者)
9月28日発売の新アルバム『Fantome』にも、宇多田の母への思いが随所に表れている。
「ジャケット写真の宇多田さんは髪型といい気怠い表情といい、若いころの藤圭子さんとそっくり。彼女がいつも持ち歩いている母の写真をカメラマンに見せ、イメージ作りをしたそうです。タイトルも、幻や気配を意味するフランス語。“母の気配をいつも感じている”自分の思いを歌詞や曲調に込めて、アルバム作りを進めたといいます」(前出・音楽関係者)