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(台北 27日 中央社)桃園地方法院検察署(地検)は26日、航空警察局保安科に務めていた警察官の男(48)を汚職容疑で起訴したと発表した。X線検査装置などの入札において、ハニートラップを仕掛けられ不倫に発展した中国大陸籍の女性(31)が働く大陸企業、同方威視に便宜を図った疑い。女性は「一生あなたを愛します」などと書かれた誓約書まで作成していた。

検察によると、航空警察局でX線検査装置などの購入を担当していた男は、条件を満たしていないことを知りながら、2014年と2015年に行われた5つの入札に同方威視の代理店を参加させたほか、審査を通過できるよう基準を変更していた。男は見返りとして306万台湾元(約1000万円)を受け取った疑いが持たれている。

男によって購入されたX線検査装置は計14台で、桃園国際空港や松山空港、高雄空港などに設置されたが、不具合が相次いだのをきっかけに検察が捜査を開始。5月に男を勾留していた。

航空警察局は装置について、その後のメーカーの対応で再検査に合格しており、政府の規定も満たしていると安全性を強調。現在も桃園空港の第1、第2ターミナルなどで使用されているという。

(卞金峰、魯鋼駿/編集:杉野浩司)