下妻二vs多賀
先攻・多賀は背番号1の右腕・高橋亮、後攻・下妻二は背番号17の右腕・齋藤 雄基（2年）が任された。
下妻二は1回裏に大量のリードを奪う。
1番・沼尻 隼帝がファースト内野安打で出塁し盗塁。2番・鈴木亮平はセンター前ヒットで一死一、三塁から、4番・宮山 大樹のセンター前タイムリーで1点を先制する。さらに5番・中嶋 大輔のセンターオーバーツーベースで2点。
多賀はここで2番手に安島 大貴をマウンドへ送るが、下妻二打線の勢いは止まらない。
6番・中嶋 聖のセンター前ヒット、7番・山中貢博（2年）のライト前タイムリーで1点。二死一、三塁から、9番・齋藤のレフト前タイムリーで1点を追加。さらに1番・沼尻のセンターオーバーツーベースで1点。2番・鈴木のタイムリーで1点を追加し、この回一挙に8点を奪う。さらに3番・中里幸生がライト前ヒットで二死一、二塁。
多賀はここで3番手に背番号10の右腕・池ヶ谷 拓実を送り後続を断つ。1回裏だけで25分を費やす。
2回表、多賀は先頭の4番・浅野聖人がライト前ヒットとボーク、5番・鈴木空澄（2年）のレフト前ヒットて一死一、三塁から、7番・駒木根輝（2年）のショートゴロの間に1点を返す。
4回表、多賀は先頭の3番・志村勇人がセンター前ヒットで出塁し、5番・鈴木のライト線ツーベースで一死二、三塁から、6番・荒川涼のショートゴロの間に1点を返しその差を6点とする。
6回表、多賀は一死から4番・志村、5番・鈴木の連続ツーベースで1点を返しその差を5点とする。
6回裏、下妻二は先頭の1番・沼尻がライト前ヒットで出塁し、送って1回以来のチャンスを作るが、得点には至らない。
7回裏、下妻二は先頭の5番・中嶋大がレフト前ヒットで出塁し、二死二塁とするが、得点できない。
8回表、下妻二は2番手に背番号18の右腕・中村諒（2年）を送る。多賀は先頭の2番・江本がエラーで出塁し、4番・浅野のライト線ツーベースで一死二、三塁とすると、5番・鈴木のライト犠牲フライで1点を追加しその差を4点とする。
8回裏、下妻二は一死から１番・沼尻がレフト越ツーベースと送球エラーで一死三塁とし、2番・鈴木の深いセンターフライでタッチアップを試み本塁はセーフとなるが、三塁のアピールプレーでアウトとなり得点できない。
9回表、多賀は二死から9番代打・河原斗台が四球で出塁するが、後続に当たりがなく試合終了となる。
下妻二が初回の8点を守りきり8強入りを決めた。
多賀の3番手、池ヶ谷は3回戦で藤代に投げ勝ったが、この日も能力の高さを存分に発揮した。池ヶ谷のカットボールは打者の手元で鋭く曲がり、下妻二打線をキリキリ舞いさせただけに、登場が遅すぎた感は否めない。
下妻二の2番手右腕・中村は躍動感のある投げっぷりで速球とスライダーのコンビネーションでグイグイ押す投球スタイルだった。
下妻二の2年生投手3枚（中澤圭介、齋藤 雄基、中村諒）は能力が高く秋以降も楽しみな存在だ。
下妻二は準々決勝で竜ヶ崎一と対戦する。
（文＝伊達 康）
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