樟南・浜屋、右打者に1本も打たれず

　樟南・浜屋 将太（3年）、鹿児島工・竹ノ下 僚（3年）、両左腕の好投で1点を争う緊迫した投手戦になった。

　樟南は4回、二死二塁から5番・吉内 匠（3年）のライト前タイムリーで先制。7回は二死二塁から2番・大澤 大樹（3年）がレフトオーバー二塁打を放って加点した。

　この2点を守り抜いた浜屋の投球が圧巻だった。初回に先頭の1番・村崎 貴浩（3年）にボールが先行して直球勝負にいったところをあわやレフトオーバーの長打になりそうだったが、レフト吉内が好捕。以後はスライダーを勝負球に切り替えて、鹿児島工打線を翻ろうした。奪った三振は初戦の鹿児島情報戦と同じ17個。被安打3。左打者に打たれているが、完璧に打たれたのは2回に5番・大久保 勇飛（3年）にセンター前に弾き返された1本のみ。右打者は勝負球の膝元に沈むスライダーが有効に決まり、1安打も許さなかった。

（文＝政 純一郎）

注目記事・第98回全国高等学校野球選手権大会　特設ページ