XFN-ASIAによると、韓国の中央銀行である韓国銀行が20日に発表した、第1四半期のGDP(国内総生産)成長率は実質(季節調整済み)で、前期比0.4%増となり、前期の同0.9%増から伸びが鈍化した。前年同期比では2.7%増となり、市場予想の2.8−2.9%を下回る低調な伸びとなった。同四半期中の営業日が少なかったことに加え、値上げによりたばこの生産が抑えられたためとしている。また、政府の景気刺激策や記録的な低金利にも関わらず、景気は依然低迷しており、世界的な不況と原油高の影響からも、政府の目指す目標成長率5%と同行が予想する4%に対して、ともに達成できないとの懸念が強まっている。

  ただ、同四半期の個人消費は前年同期比1.4%増となり、前期の0.5%減から回復に転じ、GDPの前年同期比2.7%増に対する内需の寄与度は前期の4.3%から42.2%へと大幅な伸びとなった。建設投資は前年同期比2.9%減、製品輸出は同8.1%減。設備投資は前期の同3.8%増から3.1%増に鈍化、製造業生産高は営業日数の減少から同5.3%減と落ち込んだ。【了】