清原被告は暴力団とまだ蜜月?初公判に乗りつけた「岐阜ナンバーの謎」
覚せい剤取締法違反の罪に問われ、5月17日に初公判を迎えた元プロ野球選手、清原和博被告(48)。裁判で明らかにされた供述調書では、「心のすきまを埋めるようにして覚せい剤を使うようになった」と告白。検察側による冒頭陳述では「平成20年ごろから覚せい剤を使用するようになり、繰り返し使用していた」と、シャブにまみれた暮らしぶりも明らかにされた。
裁判では清原の盟友で元大リーガーの佐々木主浩氏(48)が弁護側証人として登場。「友達だから。親友だから」と出廷の理由を語るなど、球史を彩ったかつてのスター同士の絆の深さを印象づけた。
「裁判は即日結審し、5月31日には判決が出る見込みです。検察側は懲役2年6ヶ月を求刑していますが、過去の判例からみて執行猶予がつくのは間違いない。今後は覚せい剤依存を克服できるかどうかが焦点となってくる」(大手司法記者)
■清原が吹聴していた組織のお膝元ナンバー注目の裁判にはマスコミが大挙して押し寄せた。保釈から2か月ぶりに公の場に現れた清原の姿や世間の関心を集めた事件の中身。それらとともに、一部のマスコミ関係者の間で話題となったのは、清原を乗せた車のナンバーだった──。
「清原を乗せていたのは黒のワンボックスカー。逮捕前に乗っていたものと同じようなタイプの車ですが、注目を集めたのはナンバーの表記が『岐阜』だったことです」(週刊誌記者)
清原は3月17日に保釈されて以降、その動向がはっきりしなかった。「都内の病院で入院している」「転院したとされる保釈直後に入院した千葉県松戸市の病院にまだいる」など潜伏先について諸説飛び交ったが、「その正確な所在を把握していたメディアは皆無だった」(前出・司法記者)という。
そんななかで裁判所に現れた「岐阜」ナンバーの車両が、報道陣のあらぬ憶測を呼んだ。
「岐阜にはかつて清原のスポンサーを務めたパチンコチェーンがある。さらに、岐阜といえば、清原が夜の街で蜜月関係を吹聴していた山口組の有力二次団体、弘道会の勢力圏でもあり、その中の武闘派組織N組が一大勢力を誇る土地だ。その組織は半グレ集団の関東連合とも関係が深いとされる。清原には暴力団との黒い交際の噂が絶えないだけに、疑念を膨らます結果となっている」(事情に詳しいマスコミ関係者)
ナンバーをめぐって深まる謎。覚せい剤もさることながら、清原には暴力団との断絶も至上命題である。ナンバーの真相や、いかに。
文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。